農業応援隊!晴れびとHarebito
倉敷かさや統括本部 「連島れんこん」
濵田 勝正さん(28)(写真中央)
※弟・勝さん(左)、妹・千誉さん(右)
倉敷かさや統括本部 「連島れんこん」
濵田 勝正さん(28)(写真中央)
※弟・勝さん(左)、妹・千誉さん(右)
野菜
親が築いた信用を積み重ねる 兄・弟・妹で守るレンコン畑
就農10年目を迎えた、倉敷市連島町の濵田勝正さん(28)。就農したきっかけは、レンコンを栽培する父からの「やってみないか」という言葉でした。高校生の頃から登校前に収穫、帰宅してから洗い場で出荷作業を手伝い、延長気分で就農を決意しました。
栽培を本格的に始め、市場関係者や同業の生産者、地域住民などとの関わりが広がり、中途半端なことはできないと実感。本業として農業をすることに対する考えの甘さが、父の築いてきた信用を損なうことにつながりかねないと気がつきました。特産「連島れんこん」の生産者として認めてもらえるよう努力し10年。「ようやく周りの人に顔を覚えてもらえるようになってきた」と濵田さんは話します。
レンコンの植え付けは3月から6月。生育中は、水温管理のため水量をこまめに調整し、害虫に養分を吸われ茎が折れてしまわないよう防除にも気を配ります。元気な葉を育てることで土中に養分が運ばれ、おいしいレンコンに仕上がります。8月から翌年の5月まで収穫が続き、1日に約1トン程度を手掘りで丁寧に掘りあげます。
特注の鍬を使い、折れないように一本ずつ丁寧に手掘りをする
現在、離農者から引き受けた農地を含む約15ヘクタールを両親、弟の勝さん(26)、妹の千誉さん(24)とともに管理しています。濵田さんは「弟と妹は、困ったときは助け合える大切な仕事仲間」と話し、「親が築いた信用を弟と妹と一緒に守っていく。『連島れんこん』のよさをもっと多くの人に知ってもらい、西日本でレンコンといえば濵田さんのところと言われるようになりたい」と先を見据えます。
収穫したレンコンはコンテナに入れ作業場へ
洗ったレンコンの重さをはかる勝さん。家族や従業員とともに洗いから箱詰めも一貫して行う
空から望む - 倉敷市連島町
高梁川河口の干拓地 巨大な葉や花を見渡す
倉敷市連島地区から西の方向を撮影。市街地がレンコン畑を囲み、高梁川が河口(左)に注ぐ
倉敷市連島町は岡山県の三大河川の一つ、高梁川下流の河口付近東岸にあります。かつて瀬戸内海に浮かぶ島で、「都羅島」と呼ばれていました。江戸時代の末期に印田干拓地として開かれ、高梁川が運んでくる土砂による干潟を干拓。明治時代後期に土地質をいかしたレンコン栽培が盛んになりました。その後、1945年頃から高梁川の河川跡地を利用したゴボウやショウガの栽培が行われるようになりました。
連島地区の南には標高78メートルの亀島山があり、その山の西側から高梁川河口付近、東側沿岸にかけての水玉ブリッジライン沿線付近一帯に、レンコン畑が広がります。住宅や店が立ち並ぶ一方で農地も未だ多く、市街化が進んだ地域の中でも随一の農業地を誇ります。7月から8月にかけては純白の花を咲かせ幻想的な光景が広がります。
連島地区の南には標高78メートルの亀島山があり、その山の西側から高梁川河口付近、東側沿岸にかけての水玉ブリッジライン沿線付近一帯に、レンコン畑が広がります。住宅や店が立ち並ぶ一方で農地も未だ多く、市街化が進んだ地域の中でも随一の農業地を誇ります。7月から8月にかけては純白の花を咲かせ幻想的な光景が広がります。
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