農業応援隊!晴れびとHarebito
新見水稲担い手部会
(株)米見
代表取締役
奥津 賢司さん(右)
新見水稲担い手部会
(株)米見
代表取締役
奥津 賢司さん(右)
米穀
6次化で新たな米づくりを 稲と会話し実りずっしり
新見水稲担い手部会の一員として地域の水田を守る㈱米見は、良食味と多収の両輪で米の生産性を高めています。昨年はJA全農の契約栽培米多収コンテストで史上最多となる10アール908キロの収量を上げたほか、食味コンテストでも毎年上位入賞を果たしています。代表取締役の奥津賢司さんは「化成肥料だけに頼らない、堆肥を活用した昔ながらの土づくりがいきている」と有機質中心の栽培を原点に据えます。
法人化してどのように経営を発展させていますか
水稲農家の高齢化や後継者不足で請け負いが次々と増えるのを背景に一念発起。兼業から会社組織での経営にかじを切りました。3人を常時雇用しながらスマート農業や6次産業化に取り組むなどして水田28ヘクタールを切り盛りします。
米づくりの特徴やこだわりは
主食用米は産地の主要銘柄である「コシヒカリ」「あきたこまち」「きぬむすめ」を栽培します。JA出荷を基本としながらも、自らが土を耕して育てた米のおいしさを認めてもらおうと全国規模のコンテストに参加。金賞を受賞したのを機に自社ブランド米の展開も始めました。産地全体の評価や認知度アップにも貢献したいと考えます。食味と収量の向上のため工夫していることは
食味や収量アップに効果が見えてきたのが元肥と追肥の分施に加え、ケイ酸成分の補充です。肥料価格の高止まりを受け、一発型から分施型に肥料設計を見直しました。ドローンによる空中散布を導入し、作業効率を高め、ほ場ごとの生育状況に合わせて適期に追肥しています。稲と会話する気持ちでよく観察するよう心掛けています。持続可能な水田農業の実現に向けて今後取り組みたいことは
ドローンやラジコン式草刈り機を積極的に導入し、水田の請け負いを増やす一方、社員が働きやすい環境づくりに努めています。農業には人手がいることを痛感。従業員を大事にし、若者が農業に魅力を感じられる働き方を整えていきたいです。
空から望む - 新見市哲西町大野部地区
8月下旬、県北では早くも稲刈りが始まり、これから実りの秋が本番を迎えます。今回の撮影は、県西北部に位置する新見市哲西町の大野部地区を訪れました。朝夕は幾分かしのぎやすくなり、山間の田んぼは黄金色の稲穂が秋風に揺れています。コンバインのエンジン音が鳴り響く、のどかな田園風景を空から望みます。
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