農業応援隊!晴れびとHarebito
玉島北園芸協会桃部会
杉原 崇仁さん(34)
玉島北園芸協会桃部会
杉原 崇仁さん(34)
果物
人と地域を結ぶモモ農家に
就農して5年目を迎える、倉敷市の杉原崇仁さん(34)。他業種から農家に転身した経験をいかし、新規就農者受け入れの課題解決やサポートなど、地域活性化のために仲間とともに奮闘しています。
就農したきっかけは
造船業からの転職を考えた時、土に携わること、何よりも未来に残したい「農家」という職業に魅力を感じました。就農オリエンテーションで訪れた玉島北地区で、個々の力をいかしながら部員相互に補い合う組織力と、年齢や県内外を問わず受け入れる多様性や新規就農者への手厚いサポートを実感。玉野市から移住しモモ農家への道を歩み始めました。新しい土地で苦労もあったのでは
耕作放棄地をモモ園地にすることから始めました。木を切り倒し山を開墾。腕ほどの太さの木が生い茂る急斜面での重労働でした。先輩農家の園地の隣なので何かあれば教えを乞うことができ、何より、自宅の近くで土地を借りられたことは幸運でした。苗木50本を植え、せん定など手入れを続けていましたが、半年ほど経った頃、原因不明の病気でほぼすべての木が枯れてしまい、再出発を余儀なくされました。100本を植え直し、2019年1月、研修を終えて独立。その夏には念願の初出荷を迎えました。
2021年には1.4ヘクタールまで園地を拡大し、1人を雇用。作業の細かい手順がうまく伝わらず収量に影響するなど、人に教えることの難しさにも直面しました。自分がやったことが目に見えて成果につながり、一長一短ありますが、励みにもなっています。
農業の将来に向けて
自分がそうだったように、Iターン・Uターンなどでゼロから就農する人にとって「農地探し」「農地の整備」は高いハードルだと感じています。高齢化に伴い、担い手確保のためさまざまなサポート体制や制度もありますが、一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。若い人が「農家」を職業として選択しやすい未来に向け、仲間とともに、より充実したサポート体制を整え、地域活性化につなげていきたいと思います。空から望む - 倉敷市玉島北地区
果樹栽培が盛んな地区で、北東部の丘陵地にはモモ園地が広がります。モモの花が見頃の4月上旬に上空から撮影しました。JA本店の北の辺りは「吉備丘陵の白桃」として、環境省の「かおり風景100選」にも選ばれています。
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