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有望品種「さくひめ」を収穫

勝央町桃部会
石川 裕之さん(47)

勝央町桃部会
石川 裕之さん(47)

果物

この土地ならではの絶品のモモを求めて

 県内産のモモのトップをきって収穫が始まったのは、勝央町の石川裕之さんと母、里江さんのハウス。加温で栽培するのは県内でここだけです。露地より1ヵ月以上早く楽しめる初夏の味は、毎年多くのファンが待ち望みます。

県内で唯一のハウス栽培に

 13アールのハウスでは、極早生品種「はなよめ」、「日川ひかわ白鳳はくほう」「白鳳」など県を代表する品種のほか、新しく導入した「さくひめ」がたわわに実をつけています。
 祖父の時代、山を開墾して始まった同町のモモ栽培。1990年代には11戸がハウスでの加温栽培に取り組んでいましたが、那岐山から吹きおろす季節風「広戸風」や大雪による倒壊、高齢化、原油高騰のあおりを受け、現在では石川さんのみとなりました。

消費者の声を励みに

 ハウスでの栽培は糖度を左右する水管理がしやすく、病気も出にくいため、農薬の使用を減らすことができ、品質の安定化にもつながります。
 露地でも10品種約130本を栽培。加温に必要な燃油、生産資材の高騰が続く中、体系的に取り組むことで生産性を高めています。
 消費者からの「おいしかった」の声もハウス栽培を続ける励みとなり、店頭に並ぶ初モモの話題は毎年ニュースに取り上げられ、季節の訪れを告げる風物詩になっています。

おいしいモモを求めて

 地域の気候に適した、作りやすくおいしい品種を探すため、色々な品種を試作します。
 一般的には落葉後、冬の休眠から覚醒するために、寒さに一定期間当てる「低温要求時間」が必要とされます。近年の温暖化によってこの時間が十分に満たされず、生育にばらつきが出るなどの影響が出ていました。新しく植えた「さくひめ」はその期間が通常の半分で済むため、生育が揃い、一気に収穫できます。温暖化対策にうってつけの品種として、石川さんが部会に広め、少しずつ栽培する生産者が増えてきました。今年は、育てやすく糖度も上がりやすいという「なつおとめ」を植えました。今後も土地に合う品種を求め、「甘さ際立つモモを作りたい」と意気込みます。
白桃の写真

白桃

 フルーツ王国岡山が誇る特産品の代表格「白桃」。1つずつ手作業で袋をかけ、手間暇かけて仕上げた「白桃」は芳醇な香り、上品な味わいが特長で、食べた人に感動を与える逸品です。5月の加温ハウス栽培を皮切りに、11月の極晩生品種「冬桃がたり®」まで楽しめます。

空から望む - 勝田郡勝央町石生(ハウス栽培のモモ畑周辺を撮影)

勝田郡勝央町石生(ハウス栽培のモモ畑周辺を撮影)
勝央支店の写真

勝央支店

 丘陵と山林が大半を占める中、町北部には田畑が広がる平野が望めます。町の中心の勝間田は、かつて出雲往来の美作7駅の1つとして繁栄しました。黒大豆「作州黒®」の産地で、夏の緑、秋の茶色と季節の移り変わりによって、畑が豊かに彩られます。「作州黒」や甘栗「作州栗®」、ブドウなどが勢ぞろいする「勝央町スイーツまつり&マルシェ」や、金時祭など楽しい催しもたくさん。金時祭では「ふるさと総踊り」のほか、キャラクター「きんとくん」や大きなクマの山車に続く子どもたちのパレードなど見どころ満載です。穏やかな気候の中、子どもたちも健やかに育つ、住みやすい町です。
金ボタルの写真

坂田さかたの金時きんとき(金太郎)が眠る栗柄くりから神社と中之町公園

金太郎きんたろう」は、源頼光みなもとのよりみつの四天王として活躍した実在の人物「坂田金時」の幼名。勝央町に滞在した際に熱病で亡くなり、葬られたその場所が栗柄神社とされ、勝央町は「金太郎終焉しゅうえんの地」として知られています。中之町公園には熊にまたがる金太郎の銅像があり、秋には勝央文化ホール周辺で「勝央町金時祭」が開かれ多くの人が訪れます。
管内の白桃
白桃の写真
晴ればれレシピ

白桃のレシピ

「晴ればれレシピ」のページでは、晴れの国岡山の旬の食材を使ったレシピを紹介しています!
直売所で新鮮な農産物を選んで、ぜひ、旬の味覚をおいしくいただいてください!
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