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野菜 広報誌「晴ればれ」2023年7月号掲載

エダマメ 大豆の若マメを味わう

さまざまな土壌に適応しますが、早採りには砂質の地温が上がりやすい所、夏採りには保水力のあるやや重粘土な土壌を好みます。栽培型は早生種・中生種・晩生種があり、子実の色により普通種・茶豆・黒豆・緑豆などに分類されます。土寄せは初期の発根を促し、倒伏防止のために大切です。生育適温は20~25℃。昼夜の温度差があるほど良品多収となります。
勝英統括本部勝央アグリセンター 係長 川嶋 謙仁の写真
勝英統括本部
勝央アグリセンター
係長
川嶋 謙仁
栽培スケジュール
栽培スケジュール

1.畑の準備・種まき

種まき2週間前に苦土石灰を散布し、
よく耕しておく。
1㎡あたりの量
苦土石灰
100g
種まき1週間前に化成肥料をよく混ぜ込んでおく。

1㎡あたりの量
堆肥
1〜2kg
(1)
野菜の肥料
100g
畑の準備・種まきの図
畝幅70〜80cm、高さ5cm程度の栽培床(ベッド)を作り、黒色ポリフィルムマルチを張る。
ポイント
保水力がある土壌で良品がとれるので、乾きやすく、やせた畑には、元肥に堆肥をたっぷり与える。

2.種まき

地温が15℃以上になった頃からが適期。一般地では遅霜の恐れがなくなる5月上旬ごろ1ヵ所に3~4粒をまく。覆土は約1~2cm程度を目安にする。
種まきの図
ソラのイラスト
ソラからのアドバイス

マルチは生育初期の地温を高め、水分と肥料分を保持する働きがあるのでぜひ利用しよう。鳥獣害を防ぎ発芽をよくするために、不織布のベタ掛けが有効だよ。

本葉が2枚くらいまでに1〜2本に間引く。生育のよいものを残して、そのほかの株は根本をハサミで切り取る。
種まきの図2
ポット育苗
気温が低い時期や鳥獣害を避けるためには育苗する方法もある。
ポット育苗の図
直径7.5〜9㎝のポットに3~4粒まき、初生葉がそろうころに間引いて2本残し、本葉2枚頃まで育てる。

3.追肥・土寄せ

間引きした後は、根元に土寄せをして風で倒れないようにする。草丈30㎝ぐらいになった時も土寄せする。
追肥・土寄せの図
ポイント
土寄せは幼苗期の根の発生をよくし、倒伏防止になる。最後の土寄せは開花までに終える。
追肥は草丈が17〜18cmに伸びたころ、葉色が薄く伸びが遅ければ、少量の化成肥料を畝の肩にばらまき、土寄せする。
1株あたりの量
(2)
化成肥料14-14-14
5g

4.摘心

晩生種や畑が肥沃で茎葉の伸びが旺盛になりやすいところでは摘心するとよい。
摘心の図
サンのイラスト
サンからのアドバイス
本葉5~6枚時に摘心すると草丈が低くなり、倒伏しづらくなるとともに、わき芽が伸びて側枝にもサヤがつき多収になるよ。

5.病害虫防除

高温期にはカメムシ類が発生し、サヤも吸汁する。開花期にスミチオン乳剤、トレボン乳剤などの登録農薬で防除する。
注意
JAに相談して病状や品目に応じた適切な薬剤を選び、必ず商品のラベルや説明書に従い、適正に使う。

6.収穫

サヤがふくらんで指で押さえると中の豆が飛び出すようになれば収穫の時期。開花後から30〜35日。株ごと引き抜いて収穫する。
収穫の図1
収穫の図2
ポイント
収穫適期は3~5日と短いため、同じ品種なら時期をずらして2~3回に分けて種まきすると、長く収穫を楽しめる。鮮度を大切にするため、サヤは調理の直前に外す。

おすすめ資材

(1)JA晴れの国岡山 オリジナル野菜の肥料
JA晴れの国岡山 オリジナル野菜の写真
窒素・リン酸・カリに加え、微量要素をバランスよく配合し、野菜の元肥・追肥に幅広く使えます。
(2)化成肥料14-14-14
化成肥料14-14-14の写真
野菜・果樹・花など幅広く使えます。高成分なので少量投入で経済的です。
晴ればれレシピ

エダマメのレシピ

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〒709-4335 岡山県勝田郡勝央町植月中858-4
TEL 0868-38-3134
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