農業応援隊!晴れびとHarebito
津山統括本部
鏡野町水耕部会 部会長
井上 雅之 さん(57)
津山統括本部 鏡野町水耕部会 部会長
井上 雅之 さん(57)
親の偉業に感謝 甘いトマトつくる
「親から受け継いだ農業に感謝している」。JAの鏡野町水耕部会の井上雅之部会長は、水耕トマト栽培の先駆けである父親に経営面で追いつこうと熱意を注ぎます。生産団地をゼロから整備し、売上1億円という収益性の高い農業を確立した偉業を敬います。
幼い頃から父親の背中を見て育ち、将来は将来は農業をしたいとの思いが頭の片隅にありました。一度は大阪の花販売会社に勤め、サラリーマンの経験を積んでUターン。自分の思うままにふるまえる農業が魅力に映る一方、「そんなに甘くはない。やると決めたからにはなんとしてもやる」と決意。親元で就農した数年後に、経営感覚を十分に磨く間もなく父親が他界し、農園のかじ取りをすべて自分が担うことになりました。
そんな時に原動力になったのが、生産団地で同じ頃に就農した同世代の仲間たちです。将来を見据え、産地パワーアップ事業に共同で着手。講習会への参加やコンサルタントとの相談などを通じて知識と技術の習得に燃えます。
高度環境制御施設の精度アップに向けて研究を重ねるほか、高糖度トマトも導入し付加価値の向上にも取り組みます。
農園82アールを母親と妻・パート雇用のスタッフで切り盛りする井上部会長。大玉・ミニ・フルーツトマトをほぼ通年で栽培し、中でも目玉は8度以上の甘みを誇る「あじわいフルーツトマト」です。「消費者が待っていてくれる」と完売する人気商品になりました。
井上部会長は「定年がなく、気力・体力があれば続けられる。父親に少しでも近づき、農園経営を通じて地域に貢献したい」と意欲十分です。
空から望む - 苫田郡鏡野町
森と水と大地がおりなす 吉井川せせらぎの田園
夏には、冷涼な気候をいかした花き(リンドウ・アルストロメリア)や、昼夜の寒暖差で育む良質な米、水田転作による野菜(トマト・ナス・アスパラガス 、果樹 ブドウ・モモ)の生産が盛んです。牡蠣殻を肥料に使う「里海米」、県内でも数少ない水耕トマト栽培など持続可能な農業に取り組んでいます。
町の中心部にはJA大型生産資材店「JA-CAT鏡野店」を併設した鏡野支店や津山西部アグリセンターを構え、営農と暮らしの拠点的な役割を担っています。さらに北上すると奥津温泉をはじめ、スキー場やキャンプ場などの観光資源が整い、美しい自然を体験できる農業と観光が融合する町です。
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