農業応援隊!晴れびとHarebito
びほくトマト部会
木本 昌和さん(60)、
祐子さん(58)
びほくトマト部会
木本 昌和さん(60)、
祐子さん(58)
野菜
“人生の楽園”を求めてトマト栽培
夫婦で収量アップを目指す
夏秋トマトの県内トップ産地で、「部会長のように毎年安定した収量を、歳を重ねても出荷できるようになりたい」と栽培に挑むのは、木本昌和さん・祐子さん夫妻。標高約350メートルの山間の約20アールで、今季、びほくトマト部会が地域ブランド化した「桃太郎シルク」を栽培しています。
部会長との出会いが転機
就農3年目で、元々非農家でしたが、テレビ番組「人生の楽園」で農業に魅了され、定年後も一生続けられる仕事をしたいと憧れの道に足を踏み入れました。びほく地区を選んだのは、就農制度の充実と、豊富な受入実績があったこと。当初はブドウでの就農を考えていましたが、就農オリエンテーションで同部会の藤井包温部会長と出会ったのが転機となりました。豊富な栽培知識を惜しみなく伝えてくれる上、遊休地や空き家のマッチングも率先して情報を提供してもらいました。その熱意と「トマトで稼げる農業を目指そう」との言葉に心動かされました。
10アールあたり11トンを目指して
夫・昌和さん(左)と二人三脚で安定出荷を目指す
研修2年間を部会長の下で終え、「初めて出荷した日は、軽トラに手を振って見送った。消費者に届けられるトマトを自分たちで作った喜びをかみしめた」と妻の祐子さんは当時を振り返ります。その日から一貫して、部会目標である10アールあたり11トン以上の収量を目指して夫婦二人三脚の日々。目標を毎年達成し、上位入賞を果たしますが、「私たちの力ではなく、連作障害が出にくい新しい土のおかげ。実力が試されるのはこれから」と先を見据えます。
1玉でも多く消費者に
秋の出荷に重きを置く部会の栽培方針に沿い、9月終わりから10月にかけて最盛期を迎え、日量80ケースを出荷します。新品種栽培のコツをつかむのに試行錯誤が続きますが、「1玉でも多く、おいしいトマトを作り、産地の一員として力添えをしていきたい」と意欲満々です。
桃太郎トマト
甘味と酸味のバランスが抜群の「桃太郎トマト」。岡山県では、中北部(高梁市・新見市・真庭市)で栽培が盛んです。よりおいしくなる時期に合わせて、10月10日は語呂合わせで「岡山県産桃太郎トマトの日」として制定されています。空から望む - 高梁市川上町(トマトのハウスが広がる集落を撮影)
川上営農経済センター
県中西部にある高梁市の西部に位置し、一部は広島県に接しています。近隣の井原市や福山市への交通の要であると同時に、吉備高原地帯でもあるため自然豊かな地域です。
特に標高300~450mの地域では、JA特産「桃太郎トマト」をはじめ、「ピオーネ」などのブドウ栽培が盛んで、一面にトマトのハウスやブドウ棚が広がります。特有の昼夜の寒暖差を敏感に感じ、グングンと旨味や甘味、栄養が増すのが特長です。「桃太郎トマト」もブドウも、半世紀以上の産地の歴史と「匠の技術」とも称される栽培技術を結集した自慢の特産です。
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吉備川上ふれあい漫画美術館 今年で30周年を迎える、全国でも珍しいマンガ専門の美術館。大正時代から話題の最新刊まで、12万冊以上の漫画が所蔵されており、そのうちの約6万冊を自由に読むことができます。岡山県出身の漫画家コーナーや、現在活躍中の漫画家の原画展なども随時開催されており、大人も子どもも楽しめる美術館です。
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