農業応援隊!晴れびとHarebito
倉敷かさや統括本部
矢掛アスパラガス部会
中本 静満 さん(72)
倉敷かさや統括本部
矢掛アスパラガス部会
中本 静満 さん(72)
野菜
アスパラガスに魅了 65歳で本格就農
矢掛町の中本静満さんは、35年勤めた車の板金塗装業から一転、65歳でアスパラガスの栽培を始めました。偶然目にした特産アスパラガスは「太くまっすぐ伸びた立派な姿。それまで見てきたものとの違いに衝撃を受けた」と当時を振り返ります。
厳しい気象条件を耐えしのげるほ場で自然の恩恵を受ける一方、中本さんが気を配るのが土づくりです。3月に根がよく張る環境を整えるため、すくもと堆肥4トンを混ぜ込みます。北斜面に向き冬は日照時間が短いため、焼きすくもで覆って地温を上げるなど「時季に応じた細やかな栽培管理が次年度の成果につながる」と確かな手応えを感じています。通常より高く45センチに畝立てすることで作業性を高め、体への負担を軽減するなど工夫をこらしています。
出荷規格の27㎝以上に育ったアスパラガスを専用バサミで傷つけずに収穫する
アスパラガスにとって命ともいえる「水」は、太陽光発電の自動かん水設備で供給。豊富な湧水を点滴チューブで2日に1回、1500リットルかん水し、みずみずしくやわらかいアスパラガスに仕上げます。4月から10月まで続く収穫作業は、毎朝5時から2時間かけ、最盛期には約30キロを収穫。気温が上がると作業の間に2センチほど伸びることもあるので、常に目を配り、少しの変化も見逃さないように心がけています。
中本さんは「日々の成長を感じながら、太くまっすぐなアスパラガスを追い求めて、これからも長く続けていきたい」と力を込めます。
1本1本手作業での収穫に細心の注意を払う中本さん
空から望む - 小田郡矢掛町
山間部に棚田も混在 園芸複合の豊かな地域色
矢掛町は県の南西部に位置し、高梁川水系の支流である小田川流域にひらけています。標高15〜505メートルのゆるやかな丘陵に囲まれた盆地をなし、平野部と山間部が混在。年間の平均気温は14.5℃と、温暖な気候に恵まれています。
町の東西には国道486号と井原鉄道井原線が走り、倉敷市内にも30分圏内の好立地で生活拠点性に優れています。
農業は基幹産業として、町とJAが連携して振興に取り組んでいます。平野部には、ほ場整備された水田地帯が広がり、山間部には昔ながらの棚田も見られ、水稲を中心に地域色豊かな農産物を栽培。高収益が見込めるアスパラガス・リーキ・イチゴ・ラークスパー・ナシ・ブドウなどの特産化を進めているほか、加工・業務用キャベツ・タマネギなど多岐にわたります。平成30年の西日本豪雨でJA直売所・矢掛宿場の青空市「きらり」が甚大な被害を受けたのは記憶に新しく、地域の生産者と生活者になくてはならない施設として復興を成し遂げました。
町の東西には国道486号と井原鉄道井原線が走り、倉敷市内にも30分圏内の好立地で生活拠点性に優れています。
農業は基幹産業として、町とJAが連携して振興に取り組んでいます。平野部には、ほ場整備された水田地帯が広がり、山間部には昔ながらの棚田も見られ、水稲を中心に地域色豊かな農産物を栽培。高収益が見込めるアスパラガス・リーキ・イチゴ・ラークスパー・ナシ・ブドウなどの特産化を進めているほか、加工・業務用キャベツ・タマネギなど多岐にわたります。平成30年の西日本豪雨でJA直売所・矢掛宿場の青空市「きらり」が甚大な被害を受けたのは記憶に新しく、地域の生産者と生活者になくてはならない施設として復興を成し遂げました。
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