JA晴れの国岡山の自己改革
生産者の高齢化や担い手不足による農業就農人口の減少、農業改革・農協改革などにより、農業・JAを取り巻く環境は日々刻々と変化しています。そうした中、JAグループでは「JAグループ自己改革」を決定し、「持続可能な岡山県農業の実現」「豊かで暮らしやすい地域社会の実現」「協同組合としての役割発揮」を目指し、3つの基本目標「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」を掲げ、自己改革に取り組んでいます。
JAグループの自己改革とは?
農業者の
所得増大
農業生産の
拡大
地域の
活性化
取り組み成果/2021年度
地域の活性化
農業関連の新規融資9億4,500万円(前年対比3億円アップ)
情報提供や相談を通じて営農をサポートするJAグループ岡山農機フェア
JAバンクと協力して特別金利の設定や利子補給などを実施し、担い手に対する訪問活動を通じて情¥報提供や相談提案を行い、農業経営をサポートしました。
JA直営で水田45ha担う
JA出資型法人が担っていた倉敷市内の水田をJA直営事業で引き受けを始めました。2021年は新見市と倉敷市を合わせて約45haを生産し、耕作放棄地の防止や地域農業の維持に貢献しました。
産地振興
日本農業賞大賞受賞 船穂町ぶどう部会
受賞した船穂町ぶどう部会の部会員
船穂町ぶどう部会が「第51回日本農業賞」集団組織の部で大賞に輝きました。
特産品の認知度アップへ 地元企業と共同で商品開発
特産品の認知度アップに向け、地元の製パン会社・飲食店と共同で商品やメニュー開発、SNSを活用しキャンペーンなどに取り組みました。
フルーツサンド
作州黒クロワッサンダマンド
エンダイブ特別メニュー
業務用・加工用の野菜124ha
契約栽培キャベツの収穫
JA全農おかやまと連携し、実需者の総菜・カット野菜など需要に応え、タマネギ、キャベツ、ハクサイ、ナス、白ネギの契約栽培を推進。キャベツや白ネギは前年を上回る契約を積み上げ、農家収益の確保に努めました。
リンドウ・アスパラガスで広域連携
岡山花き市場でのリンドウPR活動
意見交換会や連携体制を協議し、リンドウ生産振興協議会を設立しました。重点振興品目の一つとして情報や技術を共有しながら生産振興を進めています。
販売力強化
米の消費・販売拡大に総力
JA施設で集荷から加工調製まで一貫して手掛ける「農協精米」「元気玄米」を製品化。准組合員を中心とした消費拡大運動、直売所やオンラインショップでの展開を通じて直接販売に取り組みました。
組織一丸で取り組む米の直接販売
新たに製品化した「農協精米」「元気玄米」
「晴ればれ直行便」運行 広域性を生かし地産地消
産地と直売所を結ぶ「晴ればれ直行便」をスタート。広域エリアで生産する多彩で豊富な農畜産物を県内の直売所に自車便で流通させる体制を整えました。中間コスト削減による農家所得の増大につなげる一方、消費者からは新鮮さや値ごろ感が喜ばれています。
「晴ればれ直行便」によるブドウや桃の販売
モモ12 品種そろえ、長期出荷を実現
モモの新品種を導入し、12月上旬までの長期出荷を実現しました。「白皇」「夢桃がたり」「晴桃がたり」「冬桃がたり」などの品種を加えた12品種で、盆以降の需要にも応え、農家所得の増大につながりました。
ブドウ販売が過去最高71 億円超
新型コロナウイルス禍でブドウの販売拡大を祈願
ブドウの販売が過去最高の71億円を超え、モモを合わせた果実全体で85億円を販売。JAを代表する品目として広域性を生かした産地リレーにより長期安定出荷を実現し、くだもの王国岡山をけん引しました。ブドウは生産拡大による出荷量の増加に加え、堅調な国内需要、好調な輸出需要に支えられ販売を伸ばしました。
意識・情報共有
米の委託販売を統一管理 事務手続き負担軽減
委託販売米を検査から倉庫入出庫・最終精算・入金まで統一管理する米穀共同計算システムを導入しました。地区ごとの複雑な単価計算や控除計算も本店で一括処理することが可能になり、事務手続きの負担軽減につながっています。
米価下落を受け主食用米支援1.1 億円
2021年産主食用うるち米の出荷者1万1,926人に60キロ当り300円の支援金を振り込みました。総額1億1,559万円でJAが独自に助成。米価の大幅下落で影響を受ける出荷販売農家を支援し、生産意欲の喚起につなげています。
資材値下げ
肥料農薬の品目集約 水稲PB 規格は6品に
水稲PB肥料の展示
栽培暦や注文書の統一化を図り、肥料・農薬等の生産資材の品目集約をすすめました。水稲肥料農薬の予約価格は当用より5%引きの価格を設定し、予約購入の上積みに取り組みました。