農業応援隊!晴れびとHarebito
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キャベツ生産者
酒井 政徳さん(49)
キャベツ生産者
酒井 政徳さん(49)
野菜
真庭で作る冬キャベツ 田畑を有効にいかす
就農7年目の酒井政徳さん。JAの職員として野菜などの営農指導に携わっていましたが、「自分も農産物を栽培したい」と退職し、就農を決めました。現在、真庭市落合地区で、ブドウ40アールとキャベツ40アールを複合で営み、地域の農業を支えています。
複合経営で所得向上
同地区は元々レッドキャベツの栽培が盛んで、その技術をいかし、植え付け時の活着がよく大玉になりやすい冬キャベツに移行。ブドウや夏秋ナスなど、ほかの作物と組み合わせて導入する生産者が増えています。ブドウ農家の酒井さんも5年ほど前から冬キャベツの栽培を始めました。
「玉になった後、すぐに収穫しなくても品質が変わりにくい。防除回数が少ないこと、ブドウ作業の合間をいかせることも魅力」と話します。
「玉になった後、すぐに収穫しなくても品質が変わりにくい。防除回数が少ないこと、ブドウ作業の合間をいかせることも魅力」と話します。
鉄コンテナ出荷で労力削減
主にカット野菜や冷凍食品など加工用に契約栽培しています。ブドウの出荷が始まる前の8月中旬から畑に植え付け、12月から3月にかけ、ブドウのせん定作業などの合間に収穫します。専用の鉄コンテナを活用し、畑から集荷場までそのまま運び込むだけでよいので、箱詰めや調製の手間が少なく、労力が軽減できています。作り手がいなくなった田んぼや畑を借り受け、現在は7ヵ所に作付け、耕作放棄地の防止にも一役買っています。

鉄コンテナに入れ、このまま出荷する
品質向上へ 適期作業を徹底
栽培を始めた当初は植え付けの時期が遅くなり、玉が大きくなりませんでした。そのため適期作業を徹底し、植え付け後は活着まで毎日かん水します。今季は夏から秋にかけての猛暑の影響で全国的にキャベツの生産量が激減しましたが、酒井さんのほ場では管理を徹底した結果すくすくと大きなキャベツが育っています。しかし、天候異常などによりカメムシが大量に発生し、初めて被害が発生。「来季は防除の見直しが必要」と振り返ります。
「キャベツ栽培は真庭の気候に合っている。少しでも多くの人においしいキャベツを届けられるよう頑張りたい」と展望します。
「キャベツ栽培は真庭の気候に合っている。少しでも多くの人においしいキャベツを届けられるよう頑張りたい」と展望します。
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キャベツ
ヨーロッパ原産で、明治時代に日本で栽培が始まりました。冬のキャベツは葉がしっかりとして甘みが強いのが特徴です。加工用・業務用としての需要も高く、県内各地で年間を通して栽培が盛んです。真庭地域では加工用キャベツの収穫の真っ最中です。
空から望む - 真庭市栗原(閑散期の田んぼに青々)
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真庭落合支店
真庭市南部(旧落合町)は、「きぬむすめ」を中心とした米、ナスや白ネギなど多品目の野菜、ブドウの栽培が盛んです。「醍醐桜」は、地域が誇る観光スポットです。空に向かってそびえ立つ圧倒的な存在感をぜひ体感していただきたいです。春の花見が人気ですが、夏の青葉の頃もおすすめです。
≫真庭落合支店についてはこちら
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醍醐桜
県下一の巨木といわれる醍醐桜。新日本名木百選に選ばれ、県の天然記念物にも指定されています。鎌倉時代末期、幕府により隠岐の島に流された後醍醐天皇が賞賛したという伝説からこの名が付けられました。樹齢は700年とも、また地元の説では1,000年ともいわれています。見ごろは3月下旬~4月上旬で、毎年多くの花見客で賑わいます。【問い合わせ】
真庭市落合振興局:TEL 0867-52-1111
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