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カルスト大根を収穫する貝原さん(右)と叔父の小林部会長

阿新あしん大根部会
貝原かいはら 靖和やすかずさん(40)

阿新あしん大根部会
貝原かいはら 靖和やすかずさん(40)

野菜

カルスト大根は俺が守り抜く

 阿新大根部会の新メンバー貝原靖和さん(40)は、若い力で産地を盛り立てています。生産基盤が整っているのに後継ぎがいない新見市草間地区の「カルスト大根」の将来を憂い、叔父のもとで就農しました。火山灰に由来する「黒ボク」という土と向き合い、幼い頃から慣れ親しんだカルスト台地の未来を耕します。

よい畑があるのにもったいない

 叔父は同部会の小林こばやし幹夫みきお部会長(70)で40年以上にわたって産地を担ってきた〝レジェンド〞です。「歳を考え、そろそろ生産を減らそうと思うとる」とのぼやきに心動かされました。「せっかくこんなによい畑があるのにもったいない。自分が力になりたい」とサラリーマンからの転身を決意。部会長に朝から晩まで師事し、作付けはこの5年で当初の1.5倍の3ヘクタールまで拡大しました。

冗談を交わしながら早朝4時から収穫

 ダイコン農家は朝が早いです。4時に目覚め畑に行き、1本ずつ手作業で1日約2000本を収穫。軽トラックに積み込んでJA選果場に持ち込みます。「最初は慣れない作業に手が痛くなった」といいます。それでも今では「作業が早くなり、自分が追い越されるほど」と部会長が目を細めます。9月18日から夏まきダイコンの出荷を始め、漫才の掛け合いのような会話をしながら2人で作業に汗を流します。

黒ボクの土をいかす

 良質なダイコンは、カルスト台地特有の土壌と標高400〜500メートルが生み出す昼夜の寒暖差が育みます。真っ黒でホクホクした土は、きめが細かく適度な保水性が栽培に適しています。連作障害を防ぐため、土壌改良を励行。収穫を終えると畑をすき込み、緑肥作物を植え、それをまたすき込んで次作に向けた肥料にして地力を高めます。

ダイコン柱に野菜の複合経営を

 この夏には一児のパパとなり、1年間を通して安定した収入を確保するため野菜の複合経営を模索します。ダイコンの端境期にキャベツ・白ネギ・ハクサイを栽培。新たにトウモロコシを導入し、生産拡大を見据えます。「最近は自然の中で体を動かす仕事は少なくなっていると感じる。だからこそ若者に興味を持ってもらえるような農業にしたい」と展望します。
カルスト大根の写真

カルスト大根

 岡山県には蒜山高原一帯で育てられる「ひるぜん大根」と、新見市草間地区のカルスト台地で育てられる「カルスト大根」という、大きく2つのブランドダイコンがあります。どちらも高原の寒暖差と「黒ボク(黒ボコ)」と呼ばれる火山灰からできた土をいかすことで、まっすぐで肌のきめが細かく、風味豊かに育ちます。秋からのダイコンは煮物料理におすすめです。

空から望む - 新見市草間地区(ダイコン畑に敷かれたマルチが幾何学模様を描く。周りにはブドウ棚が見られるほか、ソバの白い花が咲き、畑が淡く色づく)

高梁市川上町(ダイコン畑に敷かれたマルチが幾何学模様を描く。周りにはブドウ棚が見られるほか、ソバの白い花が咲き、畑が淡く色づく)
草間営農経済センターの写真

草間営農経済センター

 新見市南部に位置する草間地区は、標高400~500mのカルスト台地にあり、山に囲まれ空気も綺麗で自然を肌で感じることのできる場所です。国の天然記念物に指定されている「羅生門」。
 黒土で作られるダイコンをはじめとする野菜。草間を代表するブドウや、県内では珍しい赤いモモ。草間台地でしか味わえない、豊かな自然・おいしい味覚をぜひ味わってください。
≫草間営農経済センターについてはこちら
羅生門の写真

羅生門らしょうもん

 国の天然記念物にも指定されている、高さ約40mの石灰岩の巨大アーチ。地下鍾乳洞が浸食と陥没を繰り返してできたもので、突如現れる巨大な石門は圧巻の景色!洞口から吹き出す低温多湿な空気によって夏でも涼しく、高山性や北方系のコケ植物なども見ることができます。駐車場横の「羅生門さくら公園」には11 種類約700 本の桜があり、3月下旬から約1ヵ月もの間お花見が楽しめる人気スポットです。
管内のダイコン
ダイコンの写真
晴ればれレシピ

ダイコンのレシピ

「晴ればれレシピ」のページでは、晴れの国岡山の旬の食材を使ったレシピを紹介しています!
直売所で新鮮な農産物を選んで、ぜひ、旬の味覚をおいしくいただいてください!
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