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新見の夏を代表する「桃」の出荷始まる 桃共励会で高品質を極める
岡山県新見市の特産品である桃の出荷が土橋選果場で始まりました。
阿新桃部会の60戸22ヘクタールで「白鳳」のほか、「浅間白桃」「おかやま夢白桃」「川中島白桃」「黄金桃 などの品種を栽培。この日は、農家3戸が主力の「白鳳」を持ち込み、約50キロを選果しました。
4月中旬から下旬の低温、6月中旬からの日照不足で生育が遅れたものの、生産努力により玉太りは平年並みに持ち直し、栽培管理の徹底により今年も高品質の果実が出来上がりました。
新見産の桃の出荷は、現在、最盛期を迎え日量4トンの選果を行っています。9月中旬まで約120トンを広島、岡山、倉敷の各市場に出荷する他、同JAの直売所あしん広場、Aコープあしん店で売り出しも行います。
同JA営農指導員は「新型コロナウイルスの影響が懸念される中で、昨年以上にギフトの需要が増加している。盆までは需要が続く見込みで、しっかりと量を出していきたい。市場、仲卸とも出荷を期待している」と、話します。
同部会の長岡一郎部会長(64)は「曇天で生育が遅れたが、努力が実を結んだ。これからも消費者や市場など新見の桃をPRしたい」と力を込めます。
同部会は21日に共励会を開き、市内生産者が27点を出品し、外観(荷姿、玉ぞろい、着色、果形)、糖度、食味など丁寧に調べました。生産者が一丸となって取り組み、高糖度の桃栽培に向け講習会などで技術を高めてきました。
審査講評では「一部に着色がやや不足した物があったものの、平均糖度は11.8度、最高糖度は15.3度で食味は全体的にバランスが良く甘みも十分あり良好。今年も高品質な果実が出品されたのは、生産者の適切な栽培管理の賜物と思われます。生産技術の向上に努められ、新見産の桃の評価を一層極めてください」と話します。
なお、共励会に出品された桃は同部会より市内の医療関係機関へ贈りました。