家庭菜園
野菜 広報誌「晴ればれ」2023年5月号掲載
スイカ 日本の夏の風物詩
野菜の中ではもっとも強光を好み、生育適温も夜間15℃以上、昼間28~30℃と高いので日当たりのよい場所を選びます。スイカは極端に連作を嫌うので5~6年の休閑が必要です。やむをえず連作する場合は接ぎ木苗を利用します。
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西部広域営農 経済センター
髙本 翔太
髙本 翔太
栽培スケジュール
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1.畑の準備
水はけの悪い畑や粘質土壌では高畝にする。
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ソラからのアドバイス
元肥が多いと「つるぼけ」をおこし、着果や玉の肥大が悪くなるので注意しよう。
溝の長さ 1mあたりの量
堆肥
250g
250g
油かす
160g
160g
(1)
野菜の肥料
60g
野菜の肥料
60g
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2.植え付け
植え付け時期の目安は、晩霜の心配がなく最低気温10℃、最低地温15℃以上になったころ。暖かく風の弱い日の午前中に植え付ける。
株間80~100cmで植穴に十分かん水してから植え付けて活着を促す。
株間80~100cmで植穴に十分かん水してから植え付けて活着を促す。
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植え付け後早期に活着させるため、植え付け1週間前に黒色ポリフィルムマルチまたは透明マルチを張り、地温を高めておく。(※透明マルチは地温上昇効果は高いが、光を通すため防草効果はない)
このとき、トンネル栽培ではビニールでトンネル被覆も行う(右下図)。露地栽培では植え付け後ホットキャップ被覆を行う。トンネル栽培は雨除け効果で着果や初期肥大が安定し、収穫前の裂果も少なく、糖度ものりやすくなる。
注意
ホットキャップやトンネル内は日中高温となるため適宜換気を行う。トンネル栽培では、つるがトンネルの外に出るようになると、夜間もトンネルの裾を開放する。
このとき、トンネル栽培ではビニールでトンネル被覆も行う(右下図)。露地栽培では植え付け後ホットキャップ被覆を行う。トンネル栽培は雨除け効果で着果や初期肥大が安定し、収穫前の裂果も少なく、糖度ものりやすくなる。
注意
ホットキャップやトンネル内は日中高温となるため適宜換気を行う。トンネル栽培では、つるがトンネルの外に出るようになると、夜間もトンネルの裾を開放する。
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3.仕立てと管理
本葉5~6枚で親づるを摘心し、子づる4本を伸ばす。
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サンからのアドバイス
着果節位までの孫づるは、早めに除去しよう。着果節位以降の孫づるは基本的に残し、玉の肥大促進のために葉面積を増やそう。収穫までは整枝をひかえ、草勢維持に努めよう。
着果節位までの孫づるは、早めに除去しよう。着果節位以降の孫づるは基本的に残し、玉の肥大促進のために葉面積を増やそう。収穫までは整枝をひかえ、草勢維持に努めよう。
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子づるの16〜22節あたりの3番花に着果させるのがよい。これよりも低節位だと玉が小さく扁平になりやすい。つるの伸長にともなって、ワラをつるの下に敷き、乾燥や果実の汚れを防止する。
4.人工授粉
花粉に活力があるので晴天日の午前9時までに交配させる。
その日に開花した雄花の花弁を除去して、花粉を雌花の柱頭につける。
その日に開花した雄花の花弁を除去して、花粉を雌花の柱頭につける。
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5.追肥
1回目
植え付け20〜25日後、指先でマルチに穴をあけて施す。
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1株あたりの量
油かす
40g
40g
2回目
果実がソフトボール大になったころ、つるの先端あたりに施す。
1株あたりの量
(2)
化成肥料14-14-14
60g
化成肥料14-14-14
60g
6.玉直しと収穫
着果後1ヵ月頃から、果皮の着色と果肉の熟度を均一にするため、玉直しを行う。
2~3回に分けて少しずつ回転させる。
2~3回に分けて少しずつ回転させる。
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ソラからのアドバイス
収穫期の判断は、開花交配後の日数と積算温度を目安にするよ。
6月交配であれば大玉スイカで45〜50日、小玉スイカで35〜40日が登熟日数の目安。積算温度では大玉で約1,000℃、小玉で約800℃で収穫期を迎えるよ。
収穫前に1~2果試し切りを行い、熟度を確かめてから収穫をしよう!
おすすめ資材
(1)JA晴れの国岡山 オリジナル野菜の肥料
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窒素・リン酸・カリに加え、微量要素をバランスよく配合し、野菜の元肥・追肥に幅広く使えます。
(2)化成肥料14-14-14
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野菜・果樹・花など幅広く使えます。高成分なので少量投入で経済的です。
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