家庭菜園
野菜 広報誌「晴ればれ」2021年9月号掲載
ハクサイ
生育適温15~20℃で最大の成長をさせるよう、種まきの適期を見極めることが大切です。地域の気象や品種に応じて、まき時を選びます。
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西本 拓也
びほく広域営農経済センター販売課
びほく広域営農経済センター販売課
栽培スケジュール
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1.畑の準備
種まきの半月以上前に畑を深く耕しておく。
堆肥
1㎡あたり
350〜420g
1㎡あたり
350〜420g
石灰
1㎡あたり
150g
1㎡あたり
150g
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
ソラからのアドバイス
根張りをよくするために完熟堆肥を十分に使おう!有機質の多い畑で栽培したハクサイは甘味が強く、日持ちもよくなるよ。連作すると、根こぶ病や黄化病などの土壌病害が発生しやすくなるから注意してね!
2.種まき
128穴のトレーが便利。土は育苗専用を使う。
浅いくぼみをつけて1ポット4~5粒ずつまく。5㎜程度の厚さに土を覆い、たっぷり水をやる。
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秋冬どりの場合、早くまきすぎると残暑にぶつかり苗がよく育ちません。遅すぎると花芽分化までに十分な葉数を確保できず葉数不足から不結球が発生します。
葉を50枚確保するためには、種まきから約50日が必要です。一般的な種まき時は、お盆過ぎから9月上旬までです。
葉を50枚確保するためには、種まきから約50日が必要です。一般的な種まき時は、お盆過ぎから9月上旬までです。
花芽分化のしくみ
発芽したころから低温に反応して花になる芽が出てきます。これを花芽分化といい、この後、とう立ちし、葉数分化が止まります。低温の程度が強いほどその時期は早まり、苗齢が進むほど低温に対して敏感に反応します。花芽分化を起こす低温の範囲は3〜13℃。平均気温14〜15℃以下、最低気温10℃以下の低温に10日以上遭うと花芽分化します。
3.苗づくり
日よけ、虫よけトンネル
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白い寒冷しゃでトンネル入り口部分も覆い、虫の侵入を防ぐ。
間引き
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発芽後、密生部を間引き、本葉2枚の頃に1本立ちにする
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サンからのアドバイス
トレイ育苗での軟弱徒長を防ごう!
トレイ育苗での軟弱徒長を防ごう!
- かん水はできるだけ午前中に行い、日暮れの頃にはトレイがやや乾く程度にしよう!
- 育苗期間の後半(播種後10日〜2週間目以降)はできれば屋外で育苗し、風や夜露に当てて苗をしめよう。
- トレイの土は乾きやすいので、夏場は毎日かん水が必要だよ。特にトレイの縁は乾きやすいので注意してね!
4.元肥入れ
植えつけする日が近づいたら畝に元肥を施し、15~18㎝の深さによく耕し込む。
(1)
野菜の肥料
1㎡あたり
200g
野菜の肥料
1㎡あたり
200g
油粕
1㎡あたり
200g
1㎡あたり
200g
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5.植えつけ
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6.追肥
第1回
定植後14日までに中耕を兼ねて株のまわりにばらまき、軽く土を混ぜる。
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(2)
化成肥料14‐14‐14
1株あたり 30g
化成肥料14‐14‐14
1株あたり 30g
第2回
結球が始まる時期
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(2)
化成肥料14‐14‐14
1株あたり 60g
化成肥料14‐14‐14
1株あたり 60g
7.病害虫防除
ヨトウムシ・コナガ・アブラムシなどが多いので、薬剤散布を定期的に行う。
根こぶ病が発生する畑では、定植前に根こぶ病の薬剤を土壌に混和する。
根こぶ病が発生する畑では、定植前に根こぶ病の薬剤を土壌に混和する。
8.収穫
頭部を手のひらで押してみて、堅く結球していたら収穫する。
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球を斜めに押し倒し、外葉との間に包丁を入れて切り取る。
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畑での貯蔵
頭部を手のひらで押してみて、堅く結球していたら収穫する。
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おすすめ資材
(1)JA晴れの国岡山
オリジナル野菜の肥料
オリジナル野菜の肥料
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窒素・リン酸・カリに加え、微量要素をバランスよく配合し、野菜の元肥・追肥に幅広く使えます。
(2)化成肥料14-14-14
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野菜・果樹・花など幅広く使えます。高成分なので少量投入で経済的です。
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