家庭菜園
野菜 広報誌「晴ればれ」2021年8月号掲載
ニンジン
ニンジンの発芽適温は15~25℃です。前作でネコブセンチュウが発生した畑での栽培は避けましょう。乾燥や過湿の条件では発芽しにくいので種まき適期を逃さないようにしましょう。
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山砥 健
岡山西広域営農経済センター
岡山西広域営農経済センター
栽培スケジュール
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1.畑の準備
なるべく早めに15〜20㎝の深さによく耕す。石などは取り除く。
完熟堆肥
1㎡あたり
280〜350g
1㎡あたり
280〜350g
石灰
1㎡あたり
150g
1㎡あたり
150g
2.元肥入れ
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使うのはコレ!
(1)
化成肥料「野菜の肥料」
畝の長さ1mあたり 120g
(1)
化成肥料「野菜の肥料」
畝の長さ1mあたり 120g
種まきの1週間前に元肥をまいて土とよく混ぜておく。土をかけて鍬を前後に何回か動かし、土を砕いて溝の底面をきれいにならす。
3.種まき
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雨の後か、まき溝に十分かん水してから種まきする。
1.2〜1.5㎝間隔になるように、溝に筋まきする。
1.2〜1.5㎝間隔になるように、溝に筋まきする。
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4〜5㎜厚さで土をかけてから、鍬の背でかるく押さえる。
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籾殻または細かく砕いた完熟堆肥、切りワラで溝全体を薄く覆って、乾きや雨にたたかれるのを防ぐ。
4.間引き
第1回
本葉2~3枚の頃、特に混み合っているところだけを間引く。
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ソラからのアドバイス
根部の膨らみのよいものを残そう!
第2回
本葉5~6枚の頃、6~10㎝程度に間引く。
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サンからのアドバイス
根の直径が1㎝ほどの大きさに肥大したら、最終株間になるように間引こう。
間引き時期を逃すと、地上部は葉が混み合って、地下部は根絡みを起こすよ。生育、特に根の肥大を悪くしてしまうから注意してね。
根の直径が1㎝ほどの大きさに肥大したら、最終株間になるように間引こう。
間引き時期を逃すと、地上部は葉が混み合って、地下部は根絡みを起こすよ。生育、特に根の肥大を悪くしてしまうから注意してね。
5.追肥・土寄せ
最終間引きの後(本葉5~6枚)
畝間や条間に化成肥料をばらまき、根の肩が隠れる程度に土寄せする。
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使うのはコレ!
(2)
「化成肥料14-14-14」
畝の長さ1mあたり 60g
(2)
「化成肥料14-14-14」
畝の長さ1mあたり 60g
6.収穫
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収穫までの生育後半は、あまり水分や肥料を必要としない。
害虫・生理障害対策
ネコブセンチュウ
- 根にこぶがつくのが特徴。
- 連作をしない。
- 堆肥を施して土中の生物を豊かにする。
写真引用/全農神奈川県本部
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裂根(れっこん)
- 表皮の発達が内部の肥大のスピードに伴わない場合に起こる。
- 取り遅れ、降雨による急激な土壌水分の変化などで発生する。
- 生育後半の急激な施肥は避ける。
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JAに相談して病状や品目に応じた適切な薬剤を選び、必ず商品のラベルや説明書に従い、適正に使う。
保存方法
葉付きの場合は切り離して保存。根の栄養や水分が葉の成長に使われてしまうのを防ぐ
表面の水分を拭き取り、新聞紙に包むかポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。冬は新聞紙に包み冷暗所保存でもOK
表面の水分を拭き取り、新聞紙に包むかポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。冬は新聞紙に包み冷暗所保存でもOK
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見分け方
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楽しみ方や食べ方のコツ
ニンジン特有の風味を抑えた品種も増加。甘味が強い生食向きの品種やジュース専用品種なども登場!
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おすすめ資材
(1)JA晴れの国岡山
オリジナル野菜の肥料
オリジナル野菜の肥料
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窒素・リン酸・カリに加え、微量要素をバランスよく配合し、野菜の元肥・追肥に幅広く使えます。
(2)化成肥料14-14-14
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野菜、果樹、花など幅広く使えます。高成分なので少量投入で経済的です。
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JA晴れの国岡山 岡山西広域営農経済センター 〒713-8113 岡山県倉敷市玉島八島1510番地1 2F TEL 086-522-2404(代) |
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