家庭菜園
野菜 広報誌「晴ればれ」2021年5月号掲載
トマト
強い光を好み、病害虫もつきやすいので、日当たりや風通しがよい畑を選びます。冬の間に畑をよく耕しておき、早めに元肥を施しておきます。ベッド中央に深めの溝を掘り、粗大堆肥や有機質肥料を十分に与えます。通常は苗を購入して栽培しますが、大鉢に移し、開花するまで育苗して畑に植えます。
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西本 拓也
びほく広域営農経済センター販売課
びほく広域営農経済センター販売課
植え付け時期
晩霜の心配がなく最低気温10℃以上、最低地温15℃以上になったころが定植時期の目安です。
●冷涼地 5月下旬~7月下旬
●温暖地 4月下旬~6月下旬
●温暖地 4月下旬~6月下旬
1.苗づくり
販売されている苗は、9cmポット(本葉5~6枚)の若苗が多いので、12〜15cmポットに鉢上げする。
一番花が咲き始めたころが定植適期。
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2.元肥入れ
使うのはコレ!
(1)
野菜の肥料
畝の長さ1mあたり 90〜150g
(1)
野菜の肥料
畝の長さ1mあたり 90〜150g
堆肥
畝の長さ1mあたり 490〜560g
(1ヵ月前に施用)
畝の長さ1mあたり 490〜560g
(1ヵ月前に施用)
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毎年、草勢の強い畑や尻腐れ果が出るようなところでは、
元肥の量を減らし、初期の生育を抑えるようにする。
3.植えつけ準備
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ソラからのアドバイス
水分と地温を確保するためにマルチを使うと効果が高いよ。マルチングは植え付け7~10日前までに行い、十分に地温を確保しておくと定植後、苗の根の伸張がよくなるよ!
4.支柱立て
苗の植えつけより先に立てておく。
斜めに筋交いを入れて補強する。
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テープ(または紐)はいちいち切らず、できるだけ長く連結したほうがしっかり縛れる
5.植えつけ
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第3花房開花までは根を深く張らせるため、成長点がしおれない程度で水やりをする
特に接ぎ木苗の場合は、深く植えすぎて接合部を土に埋めないようにする
(穂木から根が出ないように定植時に注意)
収穫しやすくするため花房を列の外側に向けて植える
定植時
使うのはコレ!
(3)
スタークル粒剤
(3)
スタークル粒剤
苗の植え穴に施す
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活着の良しあしがその後の生育に大きな影響を及ぼすので、定植は晴天の午前中に行う。前日に鉢や植穴に十分かん水しておく。定植後はかん水を控えめにする。第1果房が500円玉ぐらいになってから本格的に水をやる。
6.誘引・整枝・芽かき
トマトは1本仕立て(整枝)が基本になる。
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7.ホルモン処理
花3つが開花した花房に「トマトトーン」などをひと噴きする。
先端の若い芽にかからないよう花房を手で覆いながら噴霧する。1回散布すれば5~6果に効果が出る。(2度がけしない)
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3〜4開花時にトマトトーン(4-CPA)100〜110倍液を日中に、先端葉(茎の先端およびその付近の葉)に薬液がかからないよう散布する。
8.追肥
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追肥時の栄養適性の状態
第3花房の花が開いた頃、畝の両側に肥料を施す。
それ以降は第5花房の開花、第7花房の開花ごとに1回目と同量を施す。
茎の太さが1〜1.2㎝、葉はお皿を伏せた程度の曲がり具合い。葉色が濃く、毛もよく伸び、みずみずしく感じる
油粕
畝の長さ1mあたり
120g
畝の長さ1mあたり
120g
使うのはコレ!
(2)
化成肥料 14-14-14
畝の長さ1mあたり60g
(2)
化成肥料 14-14-14
畝の長さ1mあたり60g
9.摘果
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尻腐れ果、乱形果、傷がある果実も取り除く
第3果房までは果実が500円玉~ゴルフボール大の時に3果にする。それ以降は草勢を見て判断する。
10.薬剤防除
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
サンからのアドバイス
梅雨や曇雨天が続くと「うどんこ病」「葉カビ病」「すすかび病」などが発生しやすくなるから、「ダコニール1000」などで定期防除に努めよう!
梅雨や曇雨天が続くと「うどんこ病」「葉カビ病」「すすかび病」などが発生しやすくなるから、「ダコニール1000」などで定期防除に努めよう!
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JAに相談して病状や品目に応じた適切な薬剤を選び、必ず商品のラベルや説明書に従い、適正に使う。
11.収穫
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開花後60日(盛夏は35日)ぐらいで色づく。完熟してから収穫する。
おすすめ資材
(1)新発売 JA晴れの国岡山
オリジナル野菜の肥料
オリジナル野菜の肥料
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窒素・リン酸、加里に加え、微量要素をバランスよく配合し、野菜の元肥え・追肥に幅広く使えます。
(2)化成肥料14-14-14
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野菜、果樹、花など幅広く使えます。高成分なので少量投入で経済的です。
(3)スタークル粒剤
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野菜、果樹、花に多彩に使える殺虫剤。
野菜のコナジラミ類、果樹のコナカイガラムシ、カメムシ類に高い効果があります。
野菜のコナジラミ類、果樹のコナカイガラムシ、カメムシ類に高い効果があります。
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JA晴れの国岡山 びほく広域営農経済センター 〒716-0045 岡山県高梁市中原町1383 TEL 0866-22-4555 |
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