家庭菜園
野菜 広報誌「晴ればれ」2021年2月号掲載
チンゲンサイ
冷涼な気候を好みますが、耐暑性、耐寒性があり、遮光によって暑さを防いだり、簡単な保温をしたりすることで、早春から晩秋まで栽培できます。種まきできる期間は長いので、何回にも分けて栽培できます。
池田 隆馬
津山広域営農経済センター
西部アグリセンター課長代理
津山広域営農経済センター
西部アグリセンター課長代理
種まき時期
4月下旬~10月上旬
※3回程度種まきできる
●平坦地 春まき/3月上旬〜5月中旬
秋まき/9月上旬〜10月下旬
※3回程度種まきできる
●平坦地 春まき/3月上旬〜5月中旬
秋まき/9月上旬〜10月下旬
1.畑の準備
有機石灰
1㎡あたり
100g
1㎡あたり
100g
堆肥
1㎡あたり
2kg
1㎡あたり
2kg
種まきの2週間以上前までに有機石灰をまく。
1週間前に堆肥をまき、すき込む。
2.苗づくり
128穴のセルトレーに1か所3~4粒まく。
その上に新聞紙を覆って均一に発芽させる。
本葉1枚の頃、間引いて1本立ちにする。
本葉2〜3枚の苗に仕上げる。
3.元肥入れ
元肥を施し、20㎝くらいの深さにすき込む。
使うのはコレ!
(1)
野菜の肥料
1㎡あたり200g
(1)
野菜の肥料
1㎡あたり200g
4.畝づくり
水はけをよくするため、ベッドの中央がやや高くなるよう丁寧にならす。植えつけ1週間前までに15㎝×15㎝間隔の穴開き黒ポリマルチをする。
ソラからのアドバイス
黒ポリマルチは、除草のほか、乾燥や肥料が流れたり、土壌がかたまったりするのを防ぎ、地温を高める効果もあるんだ。チンゲンサイは下の方の葉と葉の間に隙間ができるから、泥はねによる汚れを防ぐ効果もあるよ!
5.植えつけ
苗を1株ずつ植え付ける。
6.追肥
必要に応じて株間に指先で穴を開けて追肥を施す。倒れている株の根元に土を補って起こしてやる。畑が乾燥してきたら水やりする。
定植10〜14日頃
使うのはコレ!
(2)
葉面散布肥料
「メリット青」
(2)
葉面散布肥料
「メリット青」
または
化成肥料
「高度化成14-14-14」
1㎡あたり150g
「高度化成14-14-14」
1㎡あたり150g
葉面散布肥料は生育に合わせて、葉の全面にかかるよう適時、直接散布する。
肥料は元肥を主体とするが、生育後半に肥料切れすると、株の締りが悪く、葉色も淡くなり、品質を損なうので、遅れないよう追肥する。
7.病害虫防除
主な害虫は、コナガ、アブラムシ、キスジノミハムシ、ハモグリバエなど。
使うのはコレ!
(3)
コナガ防除に使うのは
アファーム乳剤
(3)
コナガ防除に使うのは
アファーム乳剤
使うのはコレ!
(4)
アブラムシ防除に使うのは
ダントツ水溶剤
(4)
アブラムシ防除に使うのは
ダントツ水溶剤
春と秋には害虫が発生しやすいので、早いうちに防除する。
JAに相談して病状や品目に応じた適切な薬剤を選び、必ず商品のラベルや説明書に従い、適正に使う。
主な病害は白さび病、べと病、軟腐病など。いずれも早期防除に努める。べたがけ資材で、葉の上を直接覆うと、農薬を使わずに害虫を防げる。
8.収穫
根の付け根を刃物で切って収穫する。採り遅れると葉柄部がスジっぽくなるので、葉柄部が膨らんできたら収穫してもよい。
ミニチンゲンサイ
丸のまま調理に。
丸のまま調理に。
良品は葉柄が太く
尻が膨らんでいる。
尻が膨らんでいる。
収穫の目安
種まき後 春は50~60日、夏は30~40日、秋は50~65日
種まき後 春は50~60日、夏は30~40日、秋は50~65日
サンからのアドバイス
季節により、温度、光の強さなどの気象条件は異なるので、生育日数も大きく変わってくるよ!
季節により、温度、光の強さなどの気象条件は異なるので、生育日数も大きく変わってくるよ!
楽しみ方・食べ方のコツ
茹で方
沸騰させた熱湯の中に、根元部分を先に入れ、葉全体を入れて茹でる。食感や栄養価が損なわれてしまうため、茹で過ぎに注意!
茹で時間は用途により異なるが、茹でてからそのまま食べるおひたしやあえ物の場合はしっかり茹で、冷凍や炒め物・汁物などさらに加熱する場合は硬さが残るようにさっと短時間で茹でる。
茹で上がったらすぐに冷水に落とし、冷ましてからよく水気を切って軽く絞って使うと、色と食感が生きる!
沸騰させた熱湯の中に、根元部分を先に入れ、葉全体を入れて茹でる。食感や栄養価が損なわれてしまうため、茹で過ぎに注意!
茹で時間は用途により異なるが、茹でてからそのまま食べるおひたしやあえ物の場合はしっかり茹で、冷凍や炒め物・汁物などさらに加熱する場合は硬さが残るようにさっと短時間で茹でる。
茹で上がったらすぐに冷水に落とし、冷ましてからよく水気を切って軽く絞って使うと、色と食感が生きる!
栄養を生かした調理法
高温でサッと炒めることで、熱に弱いビタミンCの損失を最小限に。油に溶けやすいβ-カロテンを、油と一緒に調理して効果的に摂取!
油で炒めると色鮮やかになりつやも加わる。時間がたっても退色しにくい。栄養も効率良く摂取できる。
高温でサッと炒めることで、熱に弱いビタミンCの損失を最小限に。油に溶けやすいβ-カロテンを、油と一緒に調理して効果的に摂取!
油で炒めると色鮮やかになりつやも加わる。時間がたっても退色しにくい。栄養も効率良く摂取できる。
おすすめ資材
(1)新発売 JA晴れの国岡山 オリジナル野菜の肥料
窒素・リン酸、加里に加え、微量要素をバランスよく配合し、野菜の元肥え・追肥に幅広く使えます。
(2)葉面散布肥料
「メリット青」
「メリット青」
(3)園芸用殺虫剤
「アファーム乳剤」
「アファーム乳剤」
(4)ダントツ水溶剤
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JA晴れの国岡山 津山広域営農経済センター 〒708-0862 岡山県津山市横山128 TEL 0868-22-8079 |
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