家庭菜園
野菜 広報誌「晴ればれ」2020年8月号掲載
ダイコン
土づくりと深耕が重要です。直根がまっすぐに地中へ伸びる時に、先端の生長点が土塊や肥料に当たったり、乾燥などで傷むと又根になります。連作体系の中にエン麦やライ麦などの緑肥作物を導入することで、土壌の通気性や排水性を保持するなどの土壌改良効果があります。
真壁 芳明
まにわ園芸相談員
まにわ園芸相談員
種まき時期
●寒冷地
- 春まき/4月上旬~5月下旬
- 夏まき/6月中旬~8月中旬
- 秋まき/8月下旬~9月上旬
●平坦地
- 冬まき/12月上旬~2月下旬
- 春まき/3月上旬~5月中旬
- 夏まき/8月上旬~下旬
- 秋まき/8月下旬~11月上旬
冬まきおよび春まき栽培では低温によるトウ立ち、夏まき栽培では高温による病害や生理障害の発生に注意する必要があります。
1.畑の準備
ダイコン作りは、昔から「ダイコン十耕」「深耕精耕」といわれている。根がまっすぐ伸びるので、何度もていねいに深く耕すことがよいダイコン作りにつながる。
種まきの2週間くらい前に土壌酸度を矯正するために苦土石灰1㎡あたり100gまきよく耕しておく。堆肥は1㎡あたり3㎏程度必要ですが、前作に十分施用しておく。
鍬やスコップで深耕し、未熟な有機物や小石を取り除く。
元肥え
油粕
1㎡あたり
30g~40g
1㎡あたり
30g~40g
使うのはコレ!
(1)
化成肥料
「野菜の肥料」
1株あたり60g
(1)
化成肥料
「野菜の肥料」
1株あたり60g
元肥え(油かすを使用しない場合)
リン酸肥料
「過燐酸石灰」
1㎡あたり
30g
「過燐酸石灰」
1㎡あたり
30g
使うのはコレ!
(1)
化成肥料
「野菜の肥料」
1株あたり100g
(1)
化成肥料
「野菜の肥料」
1株あたり100g
2.種まき
種まき前にまき穴に粒剤をまき、土壌混和(粒剤と土を混ぜる)して種をまく。種まきの深さは、軽い土壌では深め、重い土壌では浅めにする。
覆土した後、発芽を揃えるため、手の甲で軽く押さえる。
ソラからのアドバイス
ダイコンの幼苗期は、多くの害虫が活動する。
被害を受けると生育が止まり病害が発生する。
種まき後、防虫ネットのトンネル掛で防除する。
キスジノミハムシ
キスジノミハムシによる食害
3.間引き
子葉展開時に子葉がきれいなハート形でない個体を間引き、1カ所3株残す。
本葉4~5枚までに生育が遅れている株、本葉が異常に大きい株、胚軸が著しく太い株、胚軸が黒く変色している株、本葉が奇形の株などを間引き、1か所1株(株定め)とする。
種まき前後に粒剤を使用した場合はつまみ菜・間引き菜は食べられません。食べるようであれば粒剤は使用しないでください。
4.追肥
正常に生育している時には追肥はしない。全体的に生育が遅れている時は最終間引き後に畝の中央、畝の肩に1㎡あたり30g化成肥料をまき、中耕除草して株元へ土を寄せる。2 回目は1 回目から20日後に同じように行う。
使うのはコレ!
(2)
化成肥料
「野菜の肥料」
1株あたり100g
(2)
化成肥料
「野菜の肥料」
1株あたり100g
5.収穫
本葉40~50枚以上になり、外葉が垂れるようになったら収穫する。
収穫が遅れると割れや、す入りが多くなるので注意。
収穫が遅れると割れや、す入りが多くなるので注意。
6.保存方法
葉付きの場合は、必ず根と葉を切り離して保存。葉が水分と栄養を奪い風味や食感が落ちる。
根は新聞紙に包み冷暗所、またはラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存。煮物用なら厚さ3cmくらい、みそ汁など汁物用は薄切り、または大根おろしにしてから冷凍するのもおすすめ!
おすすめ資材
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