家庭菜園
野菜 広報誌「晴ればれ」2020年6月号掲載
ミニトマト
夏の家庭菜園で人気の野菜。病虫害に強い、草勢が乱れにくい、着果しやすいなど、初心者にもおすすめです。JAの生産資材店舗には、購入苗もありますので、形、色、食味など好みの品種を選べます。
本守 竜二
真庭広域営農経済センター
総合指導課長兼販売課長
真庭広域営農経済センター
総合指導課長兼販売課長
植えつけ時期
露地栽培 5月上旬~下旬遅霜の心配がなくなった頃(最低気温10℃以上が目安)
1.苗を選ぶ
トマトの苗は1段花房開花時期には、第3花房までの花芽の素質が決まるので、良質な苗を選ぶ。
- 病気が発生していない
- 虫がついていない
- 葉がきれいな緑色をしている
- 根がしっかりと張っている
- 接ぎ木苗は病気に強い
2.畝を作る
高さ15~17㎝の畝を作る。
水はけの悪い畑、重たい土壌では思いきって畝を高くする。
水はけの悪い畑、重たい土壌では思いきって畝を高くする。
元肥え
使うのはコレ!
(2)野菜いちばん
1株あたり60g
(2)野菜いちばん
1株あたり60g
油粕
1株あたり160g
1株あたり160g
堆肥
1株あたり200~300g
1株あたり200~300g
3.マルチ敷き(植え付け2~3日前)
地温の上昇を促すため、畝には黒色マルチをする。裾をマルチ抑えで止める。マルチをしない場合、株の周りにワラを敷く。
4.支柱たて・植え穴掘り
40~50㎝間隔で植え穴を掘り、それぞれに支柱を立て、ひもでしっかり結ぶ。斜めに筋交いを入れて補強する。
5.植えつけ
第1花が咲き始めた時が植え付けの適期です。
鉢の大きさの穴を掘り、害虫防除剤「スタークル粒剤」を散布する。
穴に苗を置き、株のまわりの穴をふさぐように、土をかける。
株の周りにたっぷり水をやる。
鉢の大きさの穴を掘り、害虫防除剤「スタークル粒剤」を散布する。
穴に苗を置き、株のまわりの穴をふさぐように、土をかける。
株の周りにたっぷり水をやる。
使うのはコレ!
(3)スタークル粒剤
1株あたり1~2g
(3)スタークル粒剤
1株あたり1~2g
ソラからのアドバイス
花を外側に向けて植えると収穫しやすいよ!
花を外側に向けて植えると収穫しやすいよ!
6.8の字誘引・芽かき
茎が太るのに支障がないようゆとりをもたせ、8の字に結ぶ。
2本仕立てにするのであれば、主枝と第1花房の下から伸びるわき芽を伸ばす。
2本仕立てにするのであれば、主枝と第1花房の下から伸びるわき芽を伸ばす。
わき芽は小さい時に指先でかき取る。
ウイルス病が伝染する恐れがあるので、ハサミは使わない。
ウイルス病が伝染する恐れがあるので、ハサミは使わない。
サンからのアドバイス
わき芽は、切り口がすぐ乾いて、傷が早く治るように、晴れた日の午前中に行おう!!
わき芽は、切り口がすぐ乾いて、傷が早く治るように、晴れた日の午前中に行おう!!
7.追肥・かん水
・追肥
マルチをめくり、畝の片側ずつに施す。
追肥が遅れると草勢が弱くなり、生長点が細くなるので遅れないように注意。
第1回 収穫始めの頃
↓
第2回以降
着果・草勢をみながら、20~30日に1回くらい、第1回と同量を施す。
※最後の追肥は、摘芯の1週間前までです。
・かん水
天候をみながら、3段花房以降、毎日かん水する。
急激な土壌水分量の変化による裂果に注意。
マルチをめくり、畝の片側ずつに施す。
追肥が遅れると草勢が弱くなり、生長点が細くなるので遅れないように注意。
第1回 収穫始めの頃
(2)野菜いちばん
畝の長さ1mあたり60g
畝の長さ1mあたり60g
第2回以降
着果・草勢をみながら、20~30日に1回くらい、第1回と同量を施す。
※最後の追肥は、摘芯の1週間前までです。
・かん水
天候をみながら、3段花房以降、毎日かん水する。
急激な土壌水分量の変化による裂果に注意。
8.収穫
花房の元のほうから順次色づく。完熟したら摘み取る。
花房を覆う葉を摘み、よく日を当てることで、果実の肥大や着色を進める。
花房を覆う葉を摘み、よく日を当てることで、果実の肥大や着色を進める。
9.下葉(したば)かき
下段の収穫が終わったら、不要な葉を取り除き、茎を下へ降ろす。
株元へグルグルと巻くように降ろすと作業しやすい。
株元へグルグルと巻くように降ろすと作業しやすい。
10.摘芯(てきしん)
本葉2~3 枚を残してできるだけ小さい生長点を摘み取る。大きな生長点を摘むと裂果を引き起こすので注意!
おすすめ資材
(1)支柱(210㎝)・ひも
(2)野菜いちばん
窒素・リン酸、加里をバランスよく配合し、園芸作物の元肥え・追肥に幅広く使えます。
(3)病害虫防除剤
「スタークル粒剤」
「スタークル粒剤」
※JAに相談して選び、必ず商品のラベルや説明書に従い、適正に使用してください。
プランター栽培の場合
園芸専用の土(肥料配合)、プランター、じょうろ、ひも、スコップ、支柱2本(180㎝)
おすすめ品種
「千果(ちか)」
タキイ種苗
タキイ種苗
鮮やかな赤色で美しい光沢があり、糖度が高く、ち密な肉質で食味が優れる。草勢はおとなしく、家庭菜園でも作りやすい。
「オレンジ千果(ちか)」
タキイ種苗
タキイ種苗
オレンジ色のミニトマト。糖度が高く、食味に優れ、カロテンを豊富に含む。トマトが苦手な方でも食べやすい。
「アイコ」
サカタ種苗
サカタ種苗
愛らしい形と群を抜くおいしさで、家庭菜園でも特に人気のプラム形トマト。果実も割れにくく、作りやすさも折り紙付き。
このページに関しての お問い合わせ |
JA晴れの国岡山 真庭広域営農経済センター 〒719-3144 岡山県真庭市落合垂水1064-1 TEL 0867-52-2910 |
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