家庭菜園
野菜 広報誌「晴ればれ」2020年創刊号掲載
スイートコーン
スイートコーンは温暖で強い日光を好む、強くて丈夫な野菜です。雄花が雌花より先に咲き、受粉のタイミングがずれやすいため、集団で育てることが実入りを充実させるポイントです。
JAで野菜作り講座も務める藤澤 清さん(新見市)にアドバイスしてもらいました。
種まき時期
遅霜の心配のない4月下旬~5月中旬寒冷地では5月中旬~6月中旬
1.畑の準備
できるだけ早いうちに畑に散布し、よく耕しておく。
使うのはコレ!
(1)苦土石灰
1㎡あたり100g
(1)苦土石灰
1㎡あたり100g
2.元肥え入れ(種まき、または植えつけの半月以上前)
ベッドを作り、全面に元肥えを施し、土とよく混ぜる。
使うのはコレ!
(2)野菜いちばん
1㎡あたり200g
(2)野菜いちばん
1㎡あたり200g
堆肥
1㎡あたり2㎏
1㎡あたり2㎏
3.種まき
ベッドを平らにならした後、ポリマルチをし、穴をあけて種をまく。鳥に食べられないように、寒冷紗や不織布のべた掛けをする。
種は1か所に2粒まく。2~3㎝の深さに指先で押し込む。
1~2株の栽培や1列だけの植えつけではなく、10株以上、または2列以上の集団で栽培することが収穫アップにつながるよ!!
4.間引き(草丈が10~15㎝の頃)
太くて葉の色が濃いものを1本だけ残し、ほかは取り除く。
5.追肥
第1回(草丈40~50㎝の頃)
マルチを取りはずし、肥料を施して根元へ土寄せする
使うのはコレ!
(2)
野菜いちばん
1㎡あたり200g
(2)
野菜いちばん
1㎡あたり200g
第2回(雄穂(ゆうずい)の出始めの頃)
(2)
野菜いちばん
/1㎡あたり100g
第3回(雌穂(しずい)の授精が終わりかけた頃)
(2)
野菜いちばん
/1㎡あたり100g
この時期の追肥がいちばん大切です。肥え切れすると食味が悪くなります。
6.病害虫防除(雄穂が伸びだした頃)
雄花が伸び始めた頃、殺虫剤「(3)トレボン乳剤」1,000倍液を散布してね!!
写真提供:岡山県病害虫防除所
アワノメイガは葉の裏に産卵し、大きくなった幼虫は葉だけでなく、茎の中にも入って食べてしまうので、防除が必要です。
7.脇芽や穂の手入れ
上の雌穂を残し、下に付く穂を全て除き、1本1穂にすれば大きい穂になる。脇芽は特に取り除く必要はない。
サンからのアドバイス
先端の雄花は、絹糸(ヒゲのこと)がしおれ始めたら不要になるから、適当な高さで切り取ろう!
先端の雄花は、絹糸(ヒゲのこと)がしおれ始めたら不要になるから、適当な高さで切り取ろう!
8.収穫
鳥に食べられないように!
絹糸が出てから3週間ほどたち、絹糸が茶色っぽい色に変わって、先端の実が乳白色に着色した頃、早朝に収穫する。
絹糸が出てから3週間ほどたち、絹糸が茶色っぽい色に変わって、先端の実が乳白色に着色した頃、早朝に収穫する。
収穫後は急速に甘味が減るから、早めに冷蔵庫に入れてね!!
おすすめ資材
(1)苦土石灰
カルシウムとマグネシウムをバランスよく含み、効果が緩やかです。
(2)野菜いちばん
窒素、リン酸、加里をバランスよく配合し、園芸作物の元肥え・追肥に幅広く使えます。
(3)トレボン乳剤
※薬剤についてはJAに相談して選び、必ず商品のラベルや説明書に従い、適正に使用するようにしてください。
こちらも便利!
デナポン粒剤5
(トウモロコシ専用防除剤)
(トウモロコシ専用防除剤)
粒剤を葉身、葉鞘に一つまみ置くように使います。手軽に散布でき、飛散による他作物への影響がありません。
ポリマルチシート
雑草の生育を防ぐ効果に優れています。
おすすめ品種
「ミルキースイーツ」
トキタ種苗
トキタ種苗
粒皮の存在を感じさせない食感、さわやかな甘さがジューシーに口の中に広がる。
「おひさまコーン」
タキイ種苗
タキイ種苗
実は濃い黄色。甘みが特に強い。
「キャンベラ」
タキイ種苗
タキイ種苗
歯切れのよい食感で、甘くておいしい黄色種。比較的粒皮が厚く、焼きトウモロコシにも向く。倒伏に強い。
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JA晴れの国岡山 新見広域営農経済センター 総合指導課 〒718-0017 岡山県新見市西方1406 TEL 0867-72-3134 |
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