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(株)蒜山グリーンフィット 入澤 靖昭 さんの写真

(株)蒜山グリーンフィット
[就農18年目]

入澤 靖昭 さん(42)

(株)蒜山グリーンフィット
[就農18年目]
入澤 靖昭 さん(42)

野菜

あえて困難に挑戦 緊張とワクワクの夏レタス

 西日本で唯一、夏場のレタスを栽培する、真庭市蒜山地区の(株)蒜山グリーンフィット代表の入澤靖昭さん(42)。レタス栽培は8年目を迎えます。
 24歳で就農。大学を卒業後「気が付いたら畑にいた」と入澤さん。農業が盛んな同地区で手伝いをしていた子どもの頃は、農業が好きではなかったと言い、就農後に醍醐味に気づきました。
 多くの農家が複合農業を営む蒜山地区。同社はレタスのほか、キャベツ、ミニトマト、スイートコーン、マイタケを栽培しています。
 通常、気温が25度を超えると難しいレタス栽培。夏季の産地と気候が似ていることから、「誰も作っていないなら挑戦したい」と一念発起。難しいことにあえて挑戦することで、仕事として、自身のやりがいを引き出します。夏場、同地区にレタス畑が広がることは珍しく、地域の人から「畑がきれいだ」と声をかけてもらったことも、大きな心の支えになっています。
連島ごぼうのほ場で作業をする三宅さんご夫婦の写真

 現在はリーフレタスやサニーレタスを合わせ、5ヘクタールで栽培しています。8割が契約栽培で、JA全農おかやまのほか、貴重な地物野菜として、生協や大手ハンバーガーチェーンなどで取り扱われています。食感はシャキシャキでふわふわ。自身が経営する直売所「八束ふるさとふれあい特産館」でも販売し、固定客も付いてきました。
 冷涼な同地区ですが、それでも夏場は気温が上がり、レタスの栽培には非常に難しい環境。耐暑性の強い気候に合わせた品種を選びながら、栽培を進めてきました。

 今年の初出荷は6月1日。4月に入って寒い日が続き、1週間程度生育が遅れましたが、品質は良好で最高の滑り出しとなりました。収穫のとき、毎回必ず食べてみるという入澤さん。今年初めてのレタスを口にし「この瞬間まで緊張するが、いいスタートをきれた。蒜山のレタスを食べる人、作る人を増やしていきたい」と語りました。出荷は10月いっぱいまで続きます。
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