SDGsの取り組み
SDGs(持続可能な開発目標)は、貧困や飢餓、地球温暖化などの課題を国際社会が協調して解決するために国連で採択された世界共通の目標です。この中にうたわれている「誰一人取り残さない」という精神は、JAをはじめとする協同組合の「一人は万人のために、万人は一人のために」という理念そのもので、JAの事業や活動は、地域社会の課題解決に貢献しています。
取り組み成果/2022年度
(1)持続可能な食料の生産と農業の振興に取り組みます
地域の特色ある品目の生産振興に向け、行政と連携した生産団地造成や栽培施設導入、生産者組織を中心とした講習会や研究会の開催による生産技術力の高位平準化、ICT(情報通信技術)など新技術の研究による省力化・効率化を進め、生産基盤の強化と生産拡大に取り組み、農地の保全・活用に努めます。担い手の育成確保のため、農業人フェアや就農オリエンテーションへの参加、就農のための農業塾の開催、農業融資や補助事業の提案相談などに取り組んでいます。
土壌診断で適正な施肥を肥料高騰対策にも
盗難許さない 研修活かしパトロール強化
(2)持続可能な食料供給に取り組みます
「みんなのよい食プロジェクト」を通じて食の大切さ、国産・地元産の豊かさ、農業の価値を伝える運動を展開し、食料自給率の向上や環境負荷の軽減につながる消費行動への理解を広げています。
管内の生産者が作る農畜産物などの食材を国内や地域内で流通させる「国消国産」「地産地消」を進め、特に直売所では近くで生産した農畜産物を出荷し、消費者から新鮮でおいしいと喜ばれるとともに、
生産者のやりがいや農家所得向上につながり、地域の活性化にも貢献しています。カキ殻を米作りの肥料に再利用して育てた資源循環型の「里海米」、集荷から加工、
製品化までJAが一貫して手掛ける「農協精米」「元気玄米」に加え、産地から直売所を自車便で結ぶ「晴ればれ直行便」は代表的な取り組みです。
県産品充実へ集荷便 北部産地の販路確保
(3)農業生産における環境負荷の軽減に取り組みます
GAP(農業生産工程管理)や生産履歴記帳に取り組むとともに、栽培暦の作成配布や土壌診断などを実施。営農指導員による巡回や講習会、購買店舗などを通じて適切な施肥・廃棄物の適正処理、農薬の適正使用のための啓発・指導を行っています。農業で不用になったプラスチックやビニール、農薬などの資材の回収・処分もサポートしています。
環境保全型肥料の普及へ
(4)農業の持つ多面的機能を発揮していきます
子ども向けの収穫体験や料理教室の開催、教材の贈呈などの食農教育活動、地域住民を対象にした農協祭りなどのイベントを通じ、農作物を口にするまでの過程や特徴を学ぶだけでなく、自然環境や歴史文化、景観や生態系の保全など農地、農村の暮らしに深く関わるさまざまな役割も伝えています。
直売所で野菜栽培教室 親子でタマネギ植え
(5)安心して暮らせる持続可能で豊かな地域社会づくりに貢献していきます
交通安全機器や「こども110 番の家」セーフティーコーン贈呈、交通安全教室の開催、訪問活動による見守りや安否確認、防犯・防災・美化活動への参加など、地域に根ざした活動を通じて地域の安全安心な生活環境づくりに貢献しています。障がい者雇用や農福連携による担い手の育成確保も進めています。
交通事故のない社会に
(6)多様な関係者・仲間との連携・参画に努めます
女性部や青壮年部には、食と農を大切にしたい女性や若手農業者が集まり、営農や暮らしをよりよくしようと、仲間とともに楽しく学び合い、協同活動の輪を広げています。家庭で余っている食品を持ち寄り、食支援が必要な人たちに届ける「フード&ライフドライブ」、子ども食堂への米寄贈、コロナ禍の大学生への食材支援などに取り組んでいます。東日本大震災や平成30年7月豪雨など災害時には、JAグループの協同の力を発揮し、被災した店舗や施設の復旧支援、炊き出しなどで助け合いました。
大学生が農業応援団
野菜づくりからレシピ考案まで
野菜づくりからレシピ考案まで
介助犬を知っていますか
役割学ぶ機会の提供
役割学ぶ機会の提供
お金の出前事業
小学生へ学びの提供
小学生へ学びの提供