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シーズン長く桃出荷・労力分散で経営安定を/岡山吉備路もも出荷組合
生産増に期待がかかる「冬桃がたり」
JA晴れの国岡山吉備路もも出荷組合は、多品種の桃で長期出荷を実現しました。今秋は2品種を加え、12品種を6月中旬から12月上旬まで出荷します。シーズン終盤は、日持ちが良く、高糖度の白桃「冬桃がたり」を出荷し、品質の高さで有利販売につなげます。
同組合は、県内有数の桃の産地。多品種で中元や歳暮など贈答需要に対応した農家所得の安定や労力分散を進めています。総社市で部会員95人が、6月中旬の極早生品種「はなよめ」を皮切りに、極晩生品種「冬桃がたり」まで出荷します。
「冬桃がたり」は部会員50人が生産。2021年産は前年比2㌧増の10㌧の出荷を見込みます。「冬桃がたり」は他品種と同時期に開花しますが、樹上での生育が4月~11月の約8カ月かかるため、樹勢管理が収量へ影響します。希少性が高く、夏の桃が㌔単価約1000円に対し、「冬桃がたり」は同約2500円と高値で取引されます。
これまで9月末の「黄金桃」でシーズンを終えていました。長期出荷で収益期間を長くしたことで、2020年度の冬桃個人所得は最大200万円と、農家所得増大につなげました。
同組合の板敷隆史組合長は「全国の人に知ってもらえるよう、ブランド力を高め、所得向上と経営安定を目指す」と力を込めます。
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