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ぱぷ丸作業シーズンスタート
苗の様子を見る中尾君、黒田君、中山さん
撮影日:4月30日/撮影場所:真庭市
JA晴れの国岡山真庭統括本部と真庭市などでは、小規模農家支援事業の一環として、直売所の新たな目玉商品を作ろうと、2018年からミニパプリカ「ぱぷ丸」の栽培を行っています。試験栽培を経て、昨年から市内の直売所出荷者の間で本格的な栽培がスタートしました。
昨年からは地元の農業高校、真庭高校久世校地に苗の育苗を依頼。4月30日、同校で生物生産課の生徒が、まにわ園芸相談員の中山克己さんに約20センチに育った苗を手渡しました。今年は赤、黄、オレンジの3色合わせて700本を同校で育苗し、うち100本を生育と消費の方法を探るため、生徒自身が栽培します。
昨年に引き続き、2年目の中尾くんと、黒田くんのほか計4人のグループで、ぱぷ丸について1年間課題研究の科目として取り組みます。昨年は栽培に加えて、飲食店などに聞き取り調査を行ったほか、同校の食品科学科と共に、消費を伸ばすレシピも研究しました。
ぱぷ丸
昨年は播種から育苗まで携わりましたが、今年は新型コロナウイルスの影響により学校が休校となり、作業を行えない状況が続いており、登校日に合わせてマスク姿での受け渡しとなりました。
中尾君と黒田君は「高校生活最後の集大成としたかったので現在作業できないのは残念。ぱぷ丸を広めるため、時間をかけて長く、地道に浸透させていきたい。昨年収穫しにくかったので、葉をもう少し落とすなど工夫して育てたい」と話しています。
苗を受け取った中山さんは「ほ場を巡回し、同じ基準で作ることができるよう、マニュアル化した栽培暦も作った。今年の出来に期待したい」としています。
今年度、真庭市内では直売所の出荷者など約50人が3000本を栽培。7月下旬から市内の直売所や道の駅のほか、大阪と滋賀の直売所「真庭市場」の店頭に並びます。