岡山西統括本部管内の船穂町ぶどう部会は、くだもの王国岡山を代表する夏の味覚の一つ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」(アレキ)の出荷を始めました。

県内や東京、大阪、広島など主要市場に初荷約１㌧を出荷しました。１日の初せりでは、１箱（１房入り７５０ｇ）が最高６万円で取引され、県内外の百貨店などで販売が始まりました。部会では、９月末まで約５１㌧の出荷を見込んでいます。

　倉敷市船穂町は、国内トップの加温マスカットの産地で、アレキは２６戸が３．８㌶で栽培。安定した品質の高さから、市場からも厚い信頼を得ています。５月３１日には、選果施設を一新した船穂フルーツフラワーセンターに初荷約１㌧が持ち込まれました。同センターは、６か所に増設した荷受けラインで、生産者の荷降ろし時間を軽減。スピーディーかつ安全な選果で、作業効率のアップにつなげます。

　今季は、１２月下旬に極早期加温を開始。天候不順でハウス内の温度管理が難しい中、徹底した管理で香り高く仕上がりました。

同部会の浅野三門部会長は「初期管理に苦労したが、粒ぞろい、味ともに上々の出来。全国に誇る自慢の味をぜひ堪能してほしい」と販売に期待します。

　同統括管内の総社市でも出荷を始めました。