ＪＡ晴れの国岡山は、１日単位で農作業のアルバイトを募る農業用求人アプリ「１日農業バイト　ｄａｙｗｏｒｋ（デイワーク）」の提案を始めました。空き時間を利用したい主婦や定年退職者、休日を有効活用したい学生、サラリーマンらとニーズのマッチングし、農家の労働力確保を支援します。
管内はモモ、ブドウ、トマトなど園芸品目の生産が盛んで、人の手に頼る細やかな作業や繁忙期などの労働力確保が課題となっています。倉敷市内のモモ農家は、新型コロナウイルス禍で「例年は出荷が本格化する６月までに人手が確保できていたが、今年は厳しい」と話します。

デイワークは、働き手がほしい農家と働きたい人を、アプリを介して結びつけるシステム。パソコンやスマートフォンで登録でき、農家が１日単位で作業の内容や時間、日給などの条件を登録して募集。求職者が都合のいい日の作業に応募する仕組みです。農家、求職者ともに無料で利用できます。
４月末には、倉敷市で開いた農業塾で紹介し、新たに農業を始めたい人や、定年帰農者らに利用を提案しました。モモやブドウ、野菜の栽培講習会などで組合員ら参加者への登録を呼びかけます。
ＪＡ営農部は「空いた時間や休日の体験など気軽に始めてほしい。求人、求職双方の関心が高まるようＰＲし、マッチングによって農業生産の維持拡大につなげたい」と期待します。