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蔓性植物の女王「クレマチス」出番
1本ずつつぼみの具合を確認しながら収穫を進める柴田眞恵さん
真庭市でクレマチスの出荷が、4月15日から始まりました。栽培歴30年の、真庭市岩井谷の柴田一成さん(86)と眞恵さん(81)。暖冬と、新型コロナウイルスによる消費の落ち込みを懸念して出荷を遅らせようと、あまり加温せず育てました。
蔓性植物の女王といわれるクレマチス。管内では、8戸が「ザ・プレジデント」「ダッチェス・オブ・エジンバラ」など色も形もさまざまな12〜13の品種を栽培しています。切り花のクレマチスとしては、全国有数の産地です。主に生け花教室の花材や茶花のほか、その存在感と清楚なイメージから、最近ではブーケやアレンジメントにも人気です。用途に合わせ、市場からの要望で、少しずつ栽培品種が増えてきました。
真庭産の最大の特徴は、天然の葦を付けたまま出荷すること。花が輸送中に傷まないようにと始めましたが、この葦を一緒に生けることで「風情」があると好評で、真庭産を選んでもらえる大きな付加価値となっています。
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「クレマチスは植え替えもいらず、高齢者や女性にも栽培がしやすい。出荷の始まりは嬉しいが、今年は新型コロナウイルスの影響で嬉しさが半減した」と眞恵さん。
約10万本を10月下旬まで大阪・京都などへ出荷します。