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ブドウ産地育成へ/真庭市
JA晴れの国岡山真庭統括本部では、2018年に新設したブドウ選果場を拠点に、2020年度から5ヶ年計画で真庭市のブドウ産地の育成に取り組みます。県と市の助成を受け、市内全域で5㌶以上の面積の拡大や、新規就農者確保などを目標に、産地の持続的な発展を目指しています。
真庭市蒜山地区の(一社)蒜山農業公社では、4月15日、同社スタッフ、真庭農業普及指導センター、JA職員が、同事業で建設したハウスにブドウの苗木を植え付ける作業を行いました。
今回、同公社が保有する耕作放棄地に、昨年11月にハウス5棟(22㌃)を建設。3月から定植に向け、パーライトやたい肥を用いて、土壌改良を行ってきました。ニューピオーネ5本、シャインマスカット6本、オーロラブラック18本を定植。今シーズンは、スタッフがかん水と防除、誘引を中心に作業を行い、5年後の本格出荷を目指します。同施設では新規就農者の研修受け入れも予定。事業は、研修生の住宅整備や研修会、施設整備などへの活用も見込んでいます。
農業地帯である蒜山地域は、冷涼な高原気候により平均気温が低く、霜や雪などの影響を心配し、これまでブドウでの大きな産地化が進んでいませんでした。同地での面積拡大により、市内北部から南部にかけてリレー出荷できること、他産地のシーズン終了後に出荷することで、高単価などの効果も期待します。
同地にある県の高冷地試験場で栽培研究を行っているオーロラブラックは、大粒で着色のよい秀品の収穫が期待できることから、特に栽培に力を入れていきます。
また、10ヵ年計画で、販売力強化や新規就農者確保、面積拡大などを柱とした「まにわぶどう部会販売額増加チャレンジ2030」にも取り組み、生産者の意識を統一しながら、販売額の増加と産地の維持発展を目指します。