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ラークスパー新たな需要模索/笠岡市
新たな需要開拓を模索しながら栽培管理を続ける仁井名さん
岡山県笠岡市の6㌃のハウスで「ラークスパー」を中心に、小菊やヒマワリを栽培する仁井名さん夫妻は、コロナ禍に打ち勝とうと、新たな需要を模索しています。
JA晴れの国岡山倉敷かさや統括本部笠岡アグリセンターや備南広域農業普及指導センターと協力し、同統括本部が農業振興計画に掲げる地域振興品目の「ラークスパー」は、同市や矢掛町の生産者で構成するラークスパー研究会の5戸が25㌃で栽培し、東京や大阪市場を中心に出荷しています。前年作はコロナ禍の影響で、主力用途である冠婚葬祭などのイベントが中止となり、販売単価が2019年産の4割程度に落ち込むなど販売に苦戦しました。
「生産者も市場ニーズの変化に対応した、花の利用などを提案していかないといけない」と仁井名さん夫妻。少子高齢化や冠婚葬祭が多様化する中、葬儀でのさまざまな花色の利用や、プリザーブドフラワー、ハーバリウムなど加工花として活用の幅を広げる考えです。
多品種、多品目での複合栽培や、出荷を3カ月遅らせるなど、新型コロナウイルスの影響を最小限に抑える対策も講じています。また、県南から県北までリレー出荷ができるJA合併のメリットを生かした販売戦略や需要開拓にも期待をかけます。