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リンドウで初の8桁農家誕生/新見花卉部会の池川さん
身一つで農業の世界に飛び込んだ。ブドウやトマトの選択肢もあったが、就農相談会や体験見学会で現実と憧れとのギャップに気付かされました。初期投資が比較的少なく1人で始められると勧められたのが、今では西日本一の産地を確立しているリンドウでした。
45㌃のほ場を整え、20年産は11月のシーズン最終で出荷本数が18万本に届きました。梅雨の長雨による根の傷みや夏の猛暑の影響を受け、秋の彼岸以降は伸び悩みました。それでも部会の先輩からの励ましの言葉に奮起し、最後まで諦めずに1本ずつ積み上げました。「選別から箱詰めまでをJAの選花場に全て任せられ、肥培管理や収穫に専念できたのも大きい」と振り返ります。
今春は新たに1万5000株を植える計画の池川さんは「部会や地域に支えられ、人との関わりの大切さを学べた。リンドウ栽培の魅力を発信することで地域に恩返ししたい」と笑顔をみせました。