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手書き情報誌でつながり維持へ
JA晴れの国岡山びほく女性部玉川支部は、活動になかなか出てこられない部員との情報共有を目指して、独自の情報紙「玉のたより蓮華草」の発行を始めました。同支部に所属し、女性部部長を務める藤森智子さんが7月から発行し、今回で3回目。情報紙名には、地名「玉川」と気軽な気持ちで発行し、つながりをもちたいという思いで「玉のたより」とし、花言葉にもあるように、情報紙を見て心が和らぎ、小花が集まって咲く一つの蓮華草のように、部員も力を合わせて協同の輪を広げていこう、という想いを込めました。 部員の高齢化、中山間地ならではの交通の不便さなど、参加できる部員が年々限られる状況下にあります。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、乗り合いでの活動参加もままならない中、女性部としてもつながりを持続する策として発行を始めました。 紙面はA3版の温かみのある手書き。高齢者でも読みやすいようにと、文字を大きめに書き、季節の話題のほか、JAや女性部が推進するSDGs(持続可能な開発目標)、女性部での行事予定を掲載。あわせて、女性部の愛読書『家の光』、日本農業新聞の記事も活用。10月号には日本農業新聞から「協同組合を学ぶ100の言葉」を引用し、協同組合組織に集う女性部として基本的な教養にと、男女共同参画やSDGsのジェンダー平等にもつながる紙面に構成しています。 手に取った部員は「有益な情報が載っているので、再度『家の光』や日本農業新聞を読み返すきっかけにもなっている」「地域行事が少ない今、参加が難しい部員に届けると、話もできる上、とても喜ばれる」と喜びを口にしました。 10月23日に行った同支部の手芸教室で紙面を配布。マスクケースや干支の押絵づくりをする一方で、参加した10人の部員は紙面に目を通しました。 藤森部長は「どこの地区でも部員の高齢化・減少に歯止めがかからない中、既存の部員をいかに女性部やJAとの関係を維持・強化していくかも必要。この紙面がその一役を担えたら」と話しました。