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水いらず・長持ち「フォックスフェイス」を奉納 クリスマスや正月に飾って
高梁稲荷神社に「フォックスフェイス」を奉納する荒木一郎部会長(前)と中村正義常務
びほく花木生産部会は10月2日、高梁稲荷神社でフォックスフェイス奉納式を執り行い、部会員や市場、行政関係者ら17人が好調な出荷を祈願しました。直径6センチ、枝の長さ110センチほどの「ツノナス」を、同部会の荒木一郎部会長(75)や、びほく統括本部の中村正義常務らが奉納しました。
今季は例年並みの9月26日から出荷が始まり、京阪神・岡山市場を中心に11月上旬まで続きました。前年よりも出荷量が多く、近年では最もいい出来栄えで実の付きもよく、大きい実に成長。色付きも良好で、同神社の宮司も「とても実が大きく、立派」と太鼓判を押しました。
同統括本部管内は「ツノナス」の県内唯一の産地。同部会では「ツノナス」がキツネの顔に似ていることから「フォックスフェイス」の愛称で販売し、びほくのブランドとしての定着を目指しています。高梁市内を中心に17人が50アールで栽培し、約1万本を出荷しています。
「フォックスフェイス」は黄色で水につけなくても約3カ月間鑑賞でき、実1つでも飾りとして活用できます。そのメリットを活かし、同部会では生け花だけでなく、クリスマスや正月などの飾りとしての活用を積極的にPRすることで、販路拡大を模索しています。
荒木部会長は「どこを切っても飾りになるのが強み。消費者に活用してもらうためにも、品質のいいものを作り、農家所得向上・消費・生産の拡大を目指していきたい」と話しました。