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特産ブドウPR強化/備中地域

大阪のラジオ出演しピオーネをPRする生産者(右)
JA晴れの国岡山は昨年度に引き続き、特産ブドウ、中でも主力「ピオーネ」の2大産地を抱える備中地域を対象に、行政や関係機関と協力してPR強化・生産対策を通じてブランド力向上を目指しました。高梁市や新見市など10市町を管轄する県備中県民局や各産地と連携。関西圏における「ピオーネ」のスイーツ企画等の販売促進やメディアキャラバン、産地での着色向上対策を軸に取り組みを展開し、2月21日に岡山県高梁市で部会員ら関係者56人が意見を交わしました。
特にスイーツ企画では、スイーツを通じて若者へPRすることで、昨今の情報の中心である会員制交流サイト(SNS)での情報拡散を狙いました。インフルエンサーやメールマガジンによる発信のほか、ラジオ、新聞などへの生産者によるメディアキャラバンを多角的に活用したことにより、関西のスイーツ店には行列ができるほど人気を集めました。「ピオーネ」をまるごと使ったスイーツでは皮を気にせず食べる人が多く、新しい発見がありました。
「ピオーネ」は近年高温による着色不良が深刻化。着色向上対策を備中管内4市で実証し、着色具合をはじめ食味や粒の柔らかさなどについても検証。ある一定の成果が見られたため、JAは「関係機関と協力しながら、正しい生産技術を伝え、営農指導につなげていく」と力を込めました。
主力産地のびほくぶどう生産部会の萩原幸一部会長は「PR活動を通じて消費者の声を聞けたことで『ピオーネ』の持つ底力を感じた。まだまだ伸びしろがある品種なので、万博開催に向けた新たなPRの切り口も模索しながら、産地一帯となって高品質・安定生産に力を入れていきたい」と話しました。