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アスパラ根元でおつまみクッキー
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学生が焼き上げるアスパラクッキー
くらしき作陽大学は、アスパラガスの廃棄される根元部分をまるごと粉に加工し、クッキーを考案しました。野菜の青臭さが苦手な人でも食べられる塩味が利いたおつまみ系です。JA晴れの国岡山との共同研究契約に基づき、今年度は1年目に完成したアスパラ粉で新商品の開発に挑戦しました。ヘルシーなだけでなく、食品ロス削減によるSDGsにも貢献します。
アスパラ粉の認知を通じて身近に感じてもらおうと、同大学食文化学部の実習やゼミで利活用を探りました。チーズ、コンソメ、ブラックペッパー、ベーコンなどでアレンジ。アスパラの豊富な栄養やうまみを生かしつつ、小麦粉を米粉で代用しました。一口サイズのサクサクした食感に焼き上げ、グルテンフリーでも健康志向に応えます。20代から30代の女性をターゲットに、仕事終わりの晩酌のおつまみにお薦めです。
アスパラ粉を使った全国的にも珍しいお菓子。アスパラ粉は香りが強く、苦みを感じてしまうため、活用方法が限られていました。今回はさまざまな香辛料で試行錯誤し、コンソメ味にたどり着きました。
直売所の買い物客に試食アンケートも実施。「甘くなく食事の代わりになる」「栄養面もよいと感じる」「ワインと一緒に食べたい」との評価を受けました。一方、高齢者は好き嫌いが分かれ、「味のバリエーションがほしい」「水分がほしくなる」といった意見がありました。
クッキーを開発した3年の学生は「皮でチップスにしたが、苦みが強く食べにくかった。粉はうまみが凝縮されていて長期保存ができ、料理やお菓子などで幅広く使えるはず」と期待を寄せます。