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作州黒枝豆」出荷本番/勝英統括本部
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勝英地区特産の黒大豆「作州黒枝豆」の出荷が最盛期を迎えています。
同地区は約1000戸が400㌶で黒大豆を栽培する全国でもトップクラスの産地。丹波黒の流れを汲んだ「作州黒」の作業分担と高単価が期待できることから、2007年ごろから「作州黒枝豆」として販売を開始。風味や甘味に優れ、ホクホクとした食感は「一度食べたら病みつきになる」と、人気の特産品として消費者から待たれる存在となりました。出荷期間が3~4週間と短い旬の味で、全国のファンから問い合わせが入るなど強い引き合いがあります。2020年からは県のオリジナル早生品種「SYB1号」も導入し、旬の短い枝豆の出荷期間を延ばして生産者所得の向上につなげています。
昨年は高温や台風などの天候異常に苦しめられ収穫量が減少しましたが、今年は作柄がやや持ち直し、選果場には生産者が収穫したサヤが持ち込まれ、水洗いして選果する作業に追われています。今年は高温で雨が少なく、栽培には大変な苦労をしたシーズンとなりましたが、ここのところの朝晩の涼しさで、食べるとコクと甘みがあり、濃厚な美味しいエダマメとなりました。
「作州黒」を栽培して約10年の早瀬達哉さん(36)は、「作州黒」2.4㌶のうち枝豆用の早生のオリジナル品種「SYB1号」を20㌃、「作州黒枝豆」20㌃を栽培。「SYB1号」は9月下旬から、「作州黒枝豆」は10月上旬から出荷をスタートしました。早瀬さんは「単価が良いだけでなく、収穫の適期を逃しても、その分は黒豆で出荷できる」と枝豆での出荷を決めました。
早瀬さんは青いサヤがまだらになる害虫の食害を抑えようと、虫除けのネットを7年前から導入。「手間はかかるが、ネットをしたほ場ではカメムシやヨトウムシの被害をほぼ抑えることができる」と品質向上にも力を入れます。「旬のものは旬の時期に食べるのが一番この時期しか食べられない幻の味なので、見つけたらぜひ食べてみてほしい」と力を込めます。