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幻の青大豆で作るみその仕込みスタート/真庭市
「キヨミドリ」と材料をミンチにする作業員
真庭市湯原地区特産の青大豆「キヨミドリ」を使ったみその仕込みが1月21日、同市の加工場で始まりました。
「キヨミドリ」は全国的にも生産量が少なく、「幻の青大豆」「緑のダイヤ」とも呼ばれています。ショ糖が白大豆よりも多く含まれ、「キヨミドリ」100%を使用したみそは甘味と風味がよくまろやかに仕上がります。直売所を中心に多くのファンを持ち、昨年仕込んだみそは早ければ5月には完売する見通しです。
加工初日にはJA職員と作業員が、圧力をかけて煮た「キヨミドリ」と甘みを含んだ煮汁、数日かけて培養した米麹と塩を合わせてミンチにし、樽に入れる作業を行いました。今シーズンは約6日間で、家庭からの委託製造とJAの販売用約2.3㌧を仕込みます。販売用は17度を超えないように調整した冷暗所で貯蔵し、約10カ月寝かせたあと、JA直売所「きらめきの里」やオンラインショップ、地元の道の駅などで販売します。
2023年からの天候異常で近年原料の「キヨミドリ」の収穫量が激減。昨年は大口農家が除草などの対策をして収量を回復させたものの、高温日照り、鳥獣害、病害虫などが原因で収穫ができなかった農家もあり、栽培に苦労したシーズンとなりました。JAの担当者は「大豆だけでなく、それを原料とした味噌も幻になりつつある。おいしくなるよう作るので一度味わってみてほしい」と話しています。
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