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白ネギ産地化進む/真庭統括本部
「若い仲間が増えてほしい」と話す丸山さん
JA晴れの国岡山真庭統括本部管内では白ネギの特産化が進み、新規就農者を中心に1人あたりの栽培面積が拡大しています。
8月上旬には、北部地域の蒜山高原で今季の出荷が始まりました。7月からの少雨と高温で生育を心配しましたが、朝晩の寒暖差により例年通りのできとなりました。高原気候で育った白ネギは高品質で、県下でも群を抜く高単価で取引されます。
同JA蒜山白ネギ部会協議会の丸山知浩さん(40)は白ネギ栽培を初めて3年目。今季は8月中旬から出荷をスタートしました。隣県の農業法人で白ネギやキャベツ栽培に携わっていましたが、友人が白ネギ栽培を初め、知識と経験を活かして作業を手伝っていたところ、「自分でも農業をやってみたい」と思うようになり、栽培を始めました。
祖父がかつて白ネギを手がけており、道具が残っていたこともきっかけとなりました。年々面積を広げ、かつて牧草地だったほ場を転換し、現在は60㌃にまで拡大。収穫機を導入し、家族で取り組むまでになりました。「高原の気候で昼夜の寒暖差があり、野菜を作るにはよい環境。甘くておいしい白ネギができる。蒜山地区の白ネギは単価が良い分、良い物を出さないと」と丁寧に作業に取り組みます。
同JA真庭統括本部管内では、同協議会の20戸が4㌶、真庭南部白ネギ生産組合の51戸が9㌶で白ネギを栽培。真庭市でも農業塾で白ネギコースを開設し、産地を支えています。南部では6月、7月と10月~2月、北部地域では8月~12月ごろ出荷し、管内で長期間のリレー出荷を行っています。
若手として産地を盛り上げる丸山さんは「これからも質のいい白ネギを作って、収量をどんどん上げていきたい。若い人が農業をやってみたいと思えるような農家になりたい」と話します。