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カラシナを緑肥利用で病気予防/真庭市

カラシナを利用したハウスでナスの出来を確認する浅雄さん

岡山久世有機の会の浅雄信利さん(69)は、ハウス栽培のナスで、緑肥としてカラシナを利用し、半身萎凋病の予防に効果を上げています。
同会は有機質の肥料の施肥と減農薬に取り組み、夏はナス「千両」、冬はホウレンソウをメインに栽培し、主に関西に契約出荷しています。浅雄さんは同会設立当初から約30年間、父の代から使っていたハウスでナスとホウレンソウを栽培していますが、連作障害などにより病気の多発が問題となっていました。
真庭農業普及指導センターなどの協力で、4~5年前から試験的にカラシナの利用を取り入れました。ホウレンソウの収穫が終わる12月から1月にかけて播種し、約2カ月かけて60センチ程度に成長したカラシナを土壌にすきこみます。カラシナが分解される際に発生する酵素が菌に作用して菌の密度が下がり、半身萎凋病などを抑える働きがあると考えられています。ナスには辛味は残りません。浅雄さんは3棟のうち1棟でカラシナを栽培。利用していないハウスでは150本定植したうち、約30本に病気が発生しましたが、試験をしたハウスでは2~3本程度に抑えられました。「病気の予防で収量が増加したほか、緑肥の効果で肥料代の削減にも期待。薬剤よりも安価のため、取り組みやすさにもつながる。効果があることが明らかなので、会全体に利用を広めたい」と話しています。

 

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