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新見リンドウ拡大へ新選花場が本格稼働/新見市

リンドウの機械選花

JA晴れの国岡山は、新見市特産切り花リンドウの生産拡大に対応した共同選花場を新たに整え、今夏から本格稼働させています。選花機を従来の2台から3台に増設し、作業時間の短縮を実現。盆前には過去最高となる日量3万2000本を選別しました。新たに予冷庫も完備し、高温下で鮮度を保持につなげています。
これまでも全国的に珍しい機械による共同選別を取り入れていましたが、ここ数年の規模拡大や新規就農者の参入によって生産量は西日本一に増大。出荷本数が100万本を超え、最盛期には処理能力が限界に達していました。新施設を拠点に一層の生産拡大を進め、2025年には販売1億円の達成を目指します。
選花機は茎の長さ、花の段数などサイズごとに仕分けて結束する作業を自動化。1時間で2000本の選別が可能になり、最盛期には深夜まで及んでいた作業が定時で終わるようになりました。選別後は室温10度に設定した予冷庫で市場に出荷するまで保管し、品質低下を防ぎます。
「物流2024年問題」や市場ニーズに合わせた取引に対応し、「共同選花で品質が揃っている上、高温の影響による花や葉の傷みがなくなった」と評価も上々です。
今季は農家32戸が約4・2㌶を栽培。11月まで合計120万本を出荷し、7000万円の販売を見込みます。JA担当者は「選花のスピードアップと品温管理で品質を保つことで高単価の取引に努め、出荷本数の増大を目指したい」と話します。

 

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