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千屋牛の枝肉競う/ 新見市和牛改良組合肥育部会
「千屋牛」の枝肉共励会で最優秀賞を獲得した枝肉
新見市和牛改良組合肥育部会は、枝肉の需要が落ち込む中、産地一丸で苦境を乗り超えようと検討を重ねています。7月17日には岡山県食肉卸売市場で第46回枝肉共励会を開き、和牛ブランド「千屋牛」の仕上がりや肥育技術を確認し、おいしい牛肉の生産に意欲を高め合いました。品質の高さを買参人にアピールして購買意欲を喚起し、セリは平時を上回る相場で完売する活況ぶりでした。
共励会には新見市内の3牧場から和牛の雌12頭、去勢8頭の合計20点の枝肉が集まりました。枝肉重量やロース芯面積、光沢やきめ、脂肪の入り具合などを日本食肉格付協会の検査員が審査。上物率は100㌫に及び、脂肪交雑基準(BMS)ナンバー10以上が14頭を占める好成績となりました。
入賞3点を選び、最優秀にはJA晴れの国岡山の千屋肥育センターが出品した雌牛が輝きました。肉質等級A5、BMSナンバーは最高の12でした。優秀賞には哲多和牛牧場、峠田一也さんが続きました。セリでは最高価格1㌔あたり2807円、平均同2350円で取引されました。
この日は検討会も開き、飼料価格の動向のほか、飼養環境や飼料を工夫するなど前向きに取り組むことを確認しました。谷田宏部会長は「活気のある取引となった。厳しい時だが、おいしい牛肉の生産に一丸で精進し、千屋牛ブランドを広めていこう」と前を向きました。JAの磯田健一常務は国・県・市に対して生産支援の要請に取り組んでいることを報告しました。