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水稲新品種「にじのきらめき」に期待/勝英統括本部
販売用のパッケージを見ながら生産者と意見を交わす参加者
JA晴れの国岡山勝英統括本部では、水稲品種「にじのきらめき」の導入を推進し、今シーズンから本格的な栽培をスタートさせています。
6月19日には米穀販売会社や実需者、JA全農おかやまが勝央町と奈義町を訪れ、田植えが終わったばかりの田んぼを視察しました。
地球温暖化による夏場の高温障害の影響で、水稲の品質低下が懸念される中、2018年に新しく誕生した「にじのきらめき」は耐暑性と多収、食味の良さを兼ね備え、短棹で倒伏しにくいなど、有望品種として導入する県が増加しています。
同統括本部では、日本三大局地風の1つとされる広戸風の被害を軽減する品種の導入を探っており、昨年10戸が10㌶で試験栽培。人気の「コシヒカリ」に遜色ない食味で、高値販売にも期待できると、今年度約100戸が100㌶以上を作付けしました。6月中旬ごろまでに定植し、盆頃出穂、9月下旬刈り取りと県の奨励品種「きぬむすめ」と同じような栽培体系で、統括本部管内の中北部を中心に面積が拡大。同JAでも昨年から産地品種銘柄に指定しました。
昨年に続き、今年も栽培する奈義町の岸本勝己さんは「収量も多く、倒伏しにくいなど作りやすく味もおいしい。知人に声をかけ栽培を勧めた」と話します。JAでは育苗や乾燥調整施設の整備を行うなどバックアップ。収量と食味のバランスを重点に置き、農家所得の増大につながるよう営農指導の体制を整え、管内全域で栽培を推進。地域を代表する品種に育てていく方針です。