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「作州黒」出荷最盛/勝英統括本部
黒大豆の出来を確認する赤穂さん
国内有数の黒大豆の産地、勝英地区で脱穀、出荷作業が最盛を迎えています。
JA晴れの国岡山勝英統括本部では、特産黒大豆を「作州黒」の名で商標登録し、栽培推進やブランド化を図っています。今年度は県産米「きぬむすめ」と「作州黒」の入った「ぱんぱん菓子」を発売するなど、消費拡大や幅広い年代のファン獲得を狙います。
勝英地域では1,000戸が約500㌶で黒大豆を栽培。12月から収穫し、寒さに当てて乾燥させ、1月に入ってから脱穀作業が本格化しています。
兵庫県神戸市からのIターンで、友人4人で就農した「きしもと農園」では12月から1月にかけて収穫。木を逆さまにする「島立て」で乾燥させ、1月から順次、脱穀作業を行っています。12月に曇天が続き、収穫後の熟れが遅く、やや作業は遅れ気味。収量減を心配しましたが、昨年には劣るものの、品質、収量ともにまずまずの出来となりました。
同農園メンバーの赤穂晃暉さん(28)は「おいしさを知ってもらえるよう、全国一の産地を目指したい」と話します。
産地では12月初旬から2月末まで出荷受入れを計画。京阪神や県内の豆雑穀業者へ販売を予定しています。
同統括本部では、生産者の作業軽減の取組みとして、栽培に必要な移植機やスレッシャーなどの貸し出しや、JAで選果機を導入し選別作業を行っています。地産地消の取組みとして、味噌などの加工品や「なぎビーフ」へ給餌するなど、多岐にわたって南路を広げ、農家所得向上のため取り組んでいます。