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岡山県で唯一のハウス桃、授粉作業最盛/勝央町
花1つ1つに花粉をつける石川さん
フルーツ王国岡山を代表する特産品の1つ、桃のトップをきって岡山県勝央町で授粉作業が始まりました。
同町の石川裕之さん(47)と母の里江さん(70)は、県内で唯一桃の加温栽培に取り組んでいます。13㌃のハウスで極早生品種「はなよめ」のほか「さくひめ」「白鳳」など5品種35本を栽培。20日ごろから花が本格的にほころび始め、現在濃いピンクの花がハウスいっぱいに広がり、露地栽培より約2か月早く授粉作業が最盛となっています。
今季は1月19日から加温をスタート。暖冬の影響で遅れやばらつきが出ているものの、ほぼ例年通りの開花となりました。花の雄しべから集めた花粉を増量剤と混ぜ、専用の器具で花1つ1つの雌しべに付ける作業を2月いっぱい行います。
裕之さんは「暖冬で花が咲くか不安だったが、ほぼ満開になって安心した。肥料や資材を見直すなど工夫を凝らした。おいしく糖度が高い桃になってほしい」と話します。
これから摘花や袋かけを経て、一番早く熟れる「はなよめ」は4月下旬から、その後品種をかえながら順次出荷がスタートします。