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市内小中学校の給食に地元産小麦の麺提供/津山市
津山産小麦を使った給食を試食する関係者
地産地消の給食を進める津山市では、2学期から市内小・中学校の給食の麺類全てを津山産小麦を使用した麺に切り替えました。品種は「せときらら」「ふくほのか」を配合し、市内の製麺所が製造。週に1回、うどんや中華麺、ソフト麺などを小学校27校、中学校8校で提供します。
11月14日には「おかやま地産地消週間」に合わせ、同市の市立高倉小学校で試食会を開きました。谷口圭三市長や小麦・契約野菜の生産者ら関係者が出席し、ソフト麺を使った豆乳クリームスパゲッティなどを試食しました。
JA晴れの国岡山津山統括本部では米の転作作物として小麦を導入。津山麦作経営者部会では来年度の栽培面積が過去最高の200㌶に広がりました。市やJA、生産者、実需者らで構成する津山産小麦生産者普及連絡協議会を組織し、情報発信やブランド化などに向け取り組みも進めます。
同小の西村恭子校長は「国産小麦も少ない中、地元産の小麦を給食で食べられるのはありがたい。香りもよく、おいしくなって子供たちも喜んで食べている」と評価。生産者で同協議会の井上好雄副会長は「給食で提供することで子どもたちに地元で小麦を作っていることを知ってもらい、将来小麦を作ってみようと思ってもらえることを期待している」と話しました。
子どもたちに安全安心な食を提供しようと、津山産米のほか、2015年からはJAを通じて出荷されたキャベツやニンジンなど一部の野菜を給食で使用。食の安全だけでなく、津山産小麦の認知度の向上やブランド化にもつなげます。