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家庭菜園

野菜 広報誌「晴ればれ」2024年2月号掲載

カブ 春一番に種まきできる

暑さと乾燥に弱いが、寒さには強いという特長があります。トンネル栽培では2月まきができます。
びほくアグリセンター 西本 拓也 係長の写真
びほくアグリセンター
西本 拓也 係長
栽培スケジュール
栽培スケジュール

1.畑の準備

種まき2週間前に苦土石灰を全面にまき、深く耕しておく。1週間前に肥料と堆肥を全体にまき、よくなじませる。
畑の準備の図
1m2あたりの量
苦土石灰
100g
(1)
野菜の肥料
100g
堆肥
1〜2kg
ソラのイラスト
ソラからのアドバイス

連作すると根こぶ病などが発生しやすくなるので、輪作をして完熟堆肥やエンバク(燕麦)といった緑肥作物などをすき込んで、土づくりをしよう。有機質に富む畑では、肌が美しく肉質のよいカブが収穫できるよ。

2.畝立て

幅70~80cm、高さ5~10cmのベッドを作る。
畝立ての図
畑が乾燥しているときは、かん水して土壌水分が適度な状態にし、15cm間隔の穴あきシートでマルチをする。

3.種まき

種まきの図1
種は1穴あたり4、5粒をまき、1cmほど土を掛ける。
種まきの図2
条まきの場合
1〜1.5cm間隔に種をまく。厚さ1cmに覆土し、たっぷりかん水しておく。
ポイント
適度な土壌水分の状態で播種し、まき溝の深さ、覆土の厚さを一定にして一斉に発芽させることが大切。土壌水分が不足すると発芽が遅れたり、発芽ムラが生じるので、こまめにかん水する。べた掛け資材を利用するのも効果的。

4.間引き

発芽し双葉がそろった時点で、密になっている部分を間引く。その後も生育の劣る株を間引き、最終的に1株立ちにする。
① 発芽ぞろいした状態
種まきの図2
② 1回目
本葉1枚の頃
種まきの図2
③ 2回目
本葉3枚の頃
種まきの図2
④ 最終間引き
本葉5、6枚の頃
種まきの図2
ポイント
つねに葉が大きく重なり合わないような間隔を与えるのが基本。品種により大きさが違うので最終株間はそれに見合ったものにする。

5.追肥

条まきの場合
2回目の間引きをしたあと、畝間に追肥し、竹べらなどで土とかるく混ぜ合わせる。
種まきの図2
1㎡あたりの量
(2)
化成肥料14-14-14
150g

6.トンネルの被覆と換気

春トンネル栽培の場合
種まきの図2
発芽促進と幼苗の保温のため、べた掛けとトンネルをする。
2、3月はまだ夜温は低いが、昼間のトンネル内は温度が高くなるため、本葉1、2枚の頃から換気を始める。フィルムの裾を開閉する方法やフィルムに穴を開ける方法、穴開きフィルムを使う方法がある。生育後半にトンネル内の茎葉が繁茂する頃、遅くてもヤエザクラの開花の頃にトンネルを除く。

7.収穫

開心自然形の図

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