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アスパラの根元活用で大学と共同研究
研究用のアスパラガスを手渡すJA役員(右2人)
JA晴れの国岡山は、アスパラガス根元の食品ロスをなくすため、学校法人作陽学園と、レシピ、新商品開発の共同研究に乗り出しました。
3年がかりで取り組み、学生のアイデアを生かした活用可能性の創出と消費拡大を進めます。今年度内には学生や営農指導員の研修交流のためのハウスを大学内に設置する予定です。
JAはアスパラガスを重点振興品目の1つに位置づけ、勝英、津山、矢掛を中心に約19㌶を栽培し、年間約100㌧を市場に出荷しています。ただ、茎の根元は皮が堅いため、一般的な調理に向かず、日量約40㌔を廃棄処分していました。
食品ロスの解消へ、大学内の商品開発交流センターに集積する専門性の高い知識や技術、設備を利用し、講義やゼミ、サークル活動で研究を進めます。初年度は、家庭向けの調理法を探ります。
9月6日にはJAの金光章代表理事副組合長、磯田健一営農担当常務が大学を訪れました。食文化学部の木村吉伸学部長らに研究のためのアスパラガスを手渡し、「岡山の持続可能な食と農業の実現に向け有意義に活用しほしい」と協力を求めました。木村学部長は「有効利用を通じておもしろい展開ができそうだ。商品化に期待してほしい」と話しました。
JAと同学園とは包括連携協定を締結し、地産地消や持続可能な開発目標(SDGs)の推進などをテーマに食と農の分野で協力しています。