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白桃の収穫適期に「ゆびけん」試験導入
「ゆびけん」で桃の硬さを測定する検査員
JA晴れの国岡山は、白桃の適期収穫に向け、非破壊式の硬度測定器「ゆびけん」2台試験導入しました。白桃は食べ頃になっても色の変化が少なく、収穫適期の見極めが難しいのが課題です。樹上の果実の硬度から熟度を判断して適期に収穫し、品質向上につなげます。収穫適期と果実の見た目の傾向も調べ、見た目から適期を判断することも目指します。
「ゆびけん」は、微弱な振動で硬度を測る携帯型の機器。収穫前の果実を傷つけずに硬度が測定できます。指にはめたセンサーで果実に触れて測り、結果は接続したスマートフォンにすぐに表示されます。
1台を試験導入した同JA岡山東モモ部会は、実用化に向け、まず硬度と熟度の関係を検証します。その上で、収穫適期と果実の見た目の傾向との関係も調べます。同機器は1台約70万円と高価で、全ての果実に触れて適期を判断することは難しく、見た目から判断できるよう、産地で情報を共有します。
収穫適期の見た目は毎年異なるため、査定会でサンプル果実の数値を計測。見た目から判断した熟度と、測定結果の関係などを検証していきます。
機器の導入には、JA共済地域・農業活性化支援事業を活用。JA担当者は「実用化できれば、適期収穫で出荷増を見込める。モモの安定出荷と生産者の所得向上につなげたい」と展望します。