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島民の安心な生活を支援/倉敷かさや統括本部
AEDの設置を喜ぶ関係者ら
瀬戸内海の中部にある大小30あまりの島々からなる笠岡諸島。その中にある7つの有人島のひとつが白石島です。周囲約10㌔のこの島にJA晴れの国岡山白石島グリーンセンターがあります。
昨年、水難事故が発生し、同センターに設置していた自動体外式除細動器(AED)を使う事態が起こりました。迅速な対応とAEDにより救命することができ、この事をきっかけに、AEDに注目が集まりました。
現在、地域の拠点となっている同センターは、週3日営業となっています。AEDは、JAを含む島内4ヵ所に設置されていますが、いずれも定休日や夜間の使用ができませんでした。
島民からなる「白石・しまづくり委員会」、笠岡市役所、JAが話し合いを重ねる中で、JAの地域貢献活動としてAED設置の話が持ち上がり、船着き場の目の前にある白石島待合所へ今年6月に設置しました。
白石島公民館の館長、天野正さん(78)は「港近くでアクセスが良く、24時間対応できる。船の待合所であることから観光客の目にも留まる。いざという時に分かりやすい場所にあることは島民の安心と安全にもつながる」と設置を喜びます。
同センターは、本年2月下旬から、白石島支店から事業形態が変更になり、経済事業を扱うことになります。新たに白石島で月曜日、真鍋島で水曜日、北木島で金曜日に「しま笑み市」という名で市を開くなど、人口の減少と高齢化が進む諸島で安心して暮らせる、生活・活動の支援を行っていきます。