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過保護に栽培 極上の黄ニラ/美咲町

黄ニラの生育を確認する直原さん

年間通して栽培が続く、美咲町柵原地区で黄ニラの出荷が順調です。同地区では現在25戸が栽培に取り組んでいます。
JA晴れの国岡山つやま黄ニラ生産部会の部会長を務める直原篤さん(72)は、露地栽培と鉱山の跡地を利用し、黄ニラを周年栽培しています。4~10月は露地栽培で、天塩にかけた黄ニラの出荷に汗を流します。
同地区は県の北部に位置し、冬は気温が低く生育が遅れることから、直原さんら一部の生産者は11月~3月にかけては、温度が一定になる坑道で栽培します。

露地栽培では1年半~2年かけて育てた青ニラを株元から切り、光を通さない専用のシートをかけて約3週間、夏場なら約10日間軟化させ育てます。曇りや雨の日に長時間シートをあけると、色が戻ってしまうため、慎重に管理を続けます。
収穫した黄ニラは発色をよくするため約1時間太陽光で干した後、1本ずつきれいに洗い、長さ30㌢、50グラムの束にして出荷します。1本が6gほどの重さになるほど立派に成長する。
鉱山跡地での栽培はスペースの関係上数が限られるため、露地栽培に切り替わり、出荷は最盛期に。

直原さんは「過保護なほど手をかけ栽培している。大量生産はできないが、直売所では予約も入るほどの人気。鍋物やラーメンの具材、お浸しなどでシャキシャキ食感を楽しんで」と話します。露地栽培10月末まで続き、岡山市場へ出荷します。

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