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「なぎビーフ」振興/勝英統括本部
肉牛の歴史、伝統が根付く岡山県で、JA晴れの国岡山では、「千屋牛」「備中牛」「つやま和牛」「なぎビーフ」の4ブランドがそれぞれ高い技術で生産に取り組でいます。
岡山県と鳥取県をまたぐ那岐山麓の裾野、奈義町で勝英奈義肥育部が育てる「なぎビーフ」は交雑種「奈義牛」黒毛和種「奈義和牛」で構成されます。なぎビーフ銘柄推進協議会の指定農場が、こだわりの配合飼料と、地元産の稲わらで育てる名牛です。仕上げ期に地元特産の黒大豆「作州黒」のきな粉を与え、さらに付加価値を高めます。2022年からJ―GAP(農業生産工程管理)の取得にも挑戦し現在取組み中で、生産管理の徹底や血液検査などで健康な牛を産出することで、市場からも厚い信頼が寄せられます。
丹念に育てた牛肉の味は赤身と脂身のバランスがよく、うま味の上に甘味が感じられ、年々ファンを増やし、今注目の肉牛となっています。
「なぎビーフ」の生産は約30年前に始まりました。2017年には、同協議会を立ち上げ、町、生産者、JAなどが手を取り合って生産振興や推進に取り組んできました。
小・中学校の給食で生産者との試食会などを行って食農教育につなぐほか、町内の飲食店でお得に「なぎビーフ」が食べられる催しも開催。またJA勝英統括本部では「なぎビーフ」の牛串の炭火焼を販売し、味と名前を知ってもらうことでPRにつなげます。
中国自動車道のサービスエリアや、同統括本部がスポンサーを務める、なでしこリーグ所属の女子サッカーチーム「岡山湯郷ベル」のホームゲームでスタジアムグルメとして販売するなど、県内外の様々なイベントで販売。行楽シーズンの5月には6回の販売を予定しています。
4月中旬には、4年ぶりに開かれたイベント「奈義町菜の花まつり」に参加しました。開店直後から列が途切れることなく続き、用意した300本が午前中で完売。男子3人で訪れた地元の中学2年生は「なぎビーフはおいしい。なぎビーフしか食べない」と故郷自慢のA級グルメの定着が伺えました。
JAでは今後もPRを続け、一層の販路の拡大やファン獲得につなげ、生産者の下支えを強化し、生産振興につなげていきます。